(二)この世界ごと愛したい



割と長考を続ける私がいる部屋に、ハルと一緒にるうが戻って来た。




「…え、るうボロボロじゃん。」


「うるせ。」


「またハルとお稽古?二人は本当に仲良しだね?」


「仲良くねえ。俺はハルに勝ってリンと結婚する夢を叶えるんだ。」



…あー、それで決闘したのね。




「俺に勝つのは百年早え。そして俺のリン相手にふざけた夢を見るな。」


「ああ!?分かんねえだろ!?」



見事にるうを打ち負かしたんだろうハルが鼻で笑うのを、るうが怒る。


これのどこが仲良くないと言うんだ。






「…楽しみにしてるね。」



あまりに怒っているるうに、ハルに勝てるその日が来るのが楽しみだと伝えた。




「「…え。」」


「ハルに勝つなんて、誰でもたぶん無理だけど。それでもそんな日を見るのも楽しみだから、頑張ってね。」



ふわりと笑って。


私は再び基盤へ視線を戻す。





「…ハル、もう一戦。」


「もう良い加減にしてくれ。俺は疲れた。」


「お前って疲れんの?」


「どう言う意味だてめえ。」



もうずっとハルと仲良しでいて下さいね。




「るう、元気ならコーヒーほしいー。」


「あ?」


「あ、ハルは戦の詳しいこと教えてくれるー?」


「…嫌だ。」



コーヒーがほしいと言えば悪態をつかれ、戦のことを教えてと言えば嫌だと言われる。


二人とも反抗期ですか?




「お前寝ないのか?」


「あーうん。今はもう大丈夫ー。」


「…分かった。」


「ちょっとハルも教えてよー。」





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