「逢いたい」でいっぱいになったなら~私の片想いが終わるとき
もぐもぐもぐ。


「こんにちはー」
声に振り替えると3人組の男性がいた。
「新郎の高校時代の友人です」
という人たちから声をかけられた。
「新婦の大学時代の後輩です」
と友人たちが返事をする
慌てて飲み込んでワインで口を潤して、にこにこと愛想笑いを振りまいた。

ほんの少し話をしたところで、コウさんが小走りでこちらに向かってやって来た。

「こんにちは。美琴のお友達?」
と言って、にこやかに私の横に立った。
腰に手を回され、私はコウさんを見上げた。

「うん。彼女たちはサークルの友達」
「こんにちは。磯ヶ谷です」

「こ、こんにちはー」
友人たちはコウさんに釘付けになっている。

「こちらは壮さんの高校時代のお友達だって」
「初めまして。壮と同じサッカーチームの磯ヶ谷です」
イケメンオーラ全開でほほ笑んだ。

「美琴、美琴」
ツンツンと腕を突かれ、友人が、
「磯ヶ谷さんとはお知り合いなの?」
と小声で尋ねた。

「えっとー、お付き合いしている人です」

「「「「えええええええええ!!!」」」」

友人たちは、さっき『健と話していたイケメン』のコウさんが、突如目の前に現れて、その上私の彼氏だと聞いて驚きが隠せていない。

「叫びすぎ」
と笑いながら健が近づいてくる。
「コウさんも慌てすぎ」
と健が楽しそうに言って、壮さんの友人さんたちには「今日はありがとうございます」と声をかけている。

コウさんに一緒に挨拶いこうと誘われて、友人たちに断りを入れると、
「今度ゆっっっくりと話を聞くから」
と目を輝かされた。


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