「逢いたい」でいっぱいになったなら~私の片想いが終わるとき
コウさんが一歩、近づいた。
私は一歩、離れた。
そして、私は
「フラれたの!」
と言った。
「え?」
驚くコウさんに、
「私、フラれたの!」
と、もう一度言った。
何の前触れもない、突然の失恋発言。
いきなり言われたコウさんが固まるのも仕方がない。
じわりと涙が滲んでくる。
コウさんがぱっくり開いた傷口に入ってくる。そんな気がして、恐くなった。
このままじゃ、コウさんにすがりついてしまいそうだ。
弱い自分の心にストップをかける。
無言のまま、二人の視線が絡まる。
「今の私、自分でもめんどくさいの。
『うち、来る?』なんて軽く言ったら、後悔するよ」
「美琴が後悔するの?」
「違う。コウさんが後悔するの」
「なんで?」
「…だって…‥」
「俺が、美琴のことが好きだから?」
「…うん」
「バカだな…俺のこと利用したらいいのに。
『忘れさせて』っていえば、目一杯愛して忘れさせてやるのに」
コウさんが一歩近づく。
私は慌てて首を振った。
「素直に甘えたらいいんだよ」
コウさんがまた一歩近づいた。
「ダメだよ」
私は一歩下が・・・コウさんが繋いだままの手を引き寄せた。
コウさんが両手で顔を上に向かせた。
コウさんの顔が、瞳が目の前にある。
私は目を逸らそうとした。
「目を逸らすな、美琴」
「コウさ…」
「俺に甘えて」
「……」
「俺のところに逃げておいで」
「‥‥‥」
「俺を利用していいから、そんなに苦しそうに泣かないで」
涙が溢れてくる。
泣きながら、コウさんを見つめた。
コウさんも私の瞳を深く見つめた。
「そう……それでいい」
呟いたコウさんの唇が重なった。
「ん…」
角度を変えて何度もキスされる。
「俺に甘えて」
「何も考えられないくらいに」
「俺に溺れて」
「俺に…」
唇が離れる度に囁かれるコウさんの甘い声に心が揺らいだ。
私は一歩、離れた。
そして、私は
「フラれたの!」
と言った。
「え?」
驚くコウさんに、
「私、フラれたの!」
と、もう一度言った。
何の前触れもない、突然の失恋発言。
いきなり言われたコウさんが固まるのも仕方がない。
じわりと涙が滲んでくる。
コウさんがぱっくり開いた傷口に入ってくる。そんな気がして、恐くなった。
このままじゃ、コウさんにすがりついてしまいそうだ。
弱い自分の心にストップをかける。
無言のまま、二人の視線が絡まる。
「今の私、自分でもめんどくさいの。
『うち、来る?』なんて軽く言ったら、後悔するよ」
「美琴が後悔するの?」
「違う。コウさんが後悔するの」
「なんで?」
「…だって…‥」
「俺が、美琴のことが好きだから?」
「…うん」
「バカだな…俺のこと利用したらいいのに。
『忘れさせて』っていえば、目一杯愛して忘れさせてやるのに」
コウさんが一歩近づく。
私は慌てて首を振った。
「素直に甘えたらいいんだよ」
コウさんがまた一歩近づいた。
「ダメだよ」
私は一歩下が・・・コウさんが繋いだままの手を引き寄せた。
コウさんが両手で顔を上に向かせた。
コウさんの顔が、瞳が目の前にある。
私は目を逸らそうとした。
「目を逸らすな、美琴」
「コウさ…」
「俺に甘えて」
「……」
「俺のところに逃げておいで」
「‥‥‥」
「俺を利用していいから、そんなに苦しそうに泣かないで」
涙が溢れてくる。
泣きながら、コウさんを見つめた。
コウさんも私の瞳を深く見つめた。
「そう……それでいい」
呟いたコウさんの唇が重なった。
「ん…」
角度を変えて何度もキスされる。
「俺に甘えて」
「何も考えられないくらいに」
「俺に溺れて」
「俺に…」
唇が離れる度に囁かれるコウさんの甘い声に心が揺らいだ。