「逢いたい」でいっぱいになったなら~私の片想いが終わるとき
きっと好きになる②
pipipipi pipipipi pipipipi
スマホのアラームが鳴った。
ゆっくりと目を開けると、コウさんの顔が目の前にあった。
コウさんに腕枕をされ、両腕の中にすっぽりと包み込まれている。
昨夜、コウさんがお風呂に行っている間、起きて待っているはずだった。あー、私、寝ちゃってたんだ。
『風呂入って来るね。もし眠かったら寝てて。
起きてたら、もう寝かせてあげられないからね』
コウさんの言った言葉と優しいキスを思い出して、顔が熱を持つ。
「ん‥‥」
コウさんが少し身じろいだ。
回された腕に力がこもる。
まるで抱き枕みたいと思ったら、頭をナデナデと撫でられる。
抱き枕を撫でることはないから、私だとはわかっているようだ。
前髪にコウさんの息がかかる。
熱い胸板が呼吸の度に動く。
心臓の音が聞こえる。
ドキドキしながらも、そ―っとコウさんの背中に手を回した。
私の顔が布団から出る様に下にずらしているせいで、コウさんの肩甲骨が布団から出ていた。
ちょっと冷たい?
寒い…よね?
よいしょっと。
背中に掛けようと、毛布を引っ張り上げた。
「ん?美琴?」
あ。コウさんを起こしてしまった。
「おはよ…ごめん、起こしちゃった」
モゾモゾと動くコウさんに、
「寒くない?肩が出てるよ」
と、左手で頑張って毛布を引っ張り上げた。
「うんー。ぎゅうってしてくれたら寒くない」
そう言ったコウさんに抱きしめられて、その頬で頭をすりすりされる。
うわあ。寝ぼけたコウさんが可愛すぎる!
心臓が大きな音を立てる。
「あったかい……おはよ…」
「おはよ」
「もう起きる時間?」
「うん。そろそろ起きなきゃ」
「そっかぁ。あと三分だけ、このままでいてもいい?」
「んふふッ。いいよ」
「やったぁ」
甘い!甘いよ、コウさん!甘すぎだよ!!
「すーーすーー」
…寝てるねぇ。
3分どころか3秒で寝てるねえ。
ふふふ。可愛い。
意外なコウさんの一面を見れて嬉しい。
でも、カーテンの隙間から朝日が入っている中、こんな風に抱きしめられるのはかなり恥ずかしい。
そんな風に思いながら、コウさんの腕の中で大人しくじっとしていた。
pipipipi pipipipi pipipipi
3分経つ前に、二度目のスマホのアラームが鳴った。
スマホのアラームが鳴った。
ゆっくりと目を開けると、コウさんの顔が目の前にあった。
コウさんに腕枕をされ、両腕の中にすっぽりと包み込まれている。
昨夜、コウさんがお風呂に行っている間、起きて待っているはずだった。あー、私、寝ちゃってたんだ。
『風呂入って来るね。もし眠かったら寝てて。
起きてたら、もう寝かせてあげられないからね』
コウさんの言った言葉と優しいキスを思い出して、顔が熱を持つ。
「ん‥‥」
コウさんが少し身じろいだ。
回された腕に力がこもる。
まるで抱き枕みたいと思ったら、頭をナデナデと撫でられる。
抱き枕を撫でることはないから、私だとはわかっているようだ。
前髪にコウさんの息がかかる。
熱い胸板が呼吸の度に動く。
心臓の音が聞こえる。
ドキドキしながらも、そ―っとコウさんの背中に手を回した。
私の顔が布団から出る様に下にずらしているせいで、コウさんの肩甲骨が布団から出ていた。
ちょっと冷たい?
寒い…よね?
よいしょっと。
背中に掛けようと、毛布を引っ張り上げた。
「ん?美琴?」
あ。コウさんを起こしてしまった。
「おはよ…ごめん、起こしちゃった」
モゾモゾと動くコウさんに、
「寒くない?肩が出てるよ」
と、左手で頑張って毛布を引っ張り上げた。
「うんー。ぎゅうってしてくれたら寒くない」
そう言ったコウさんに抱きしめられて、その頬で頭をすりすりされる。
うわあ。寝ぼけたコウさんが可愛すぎる!
心臓が大きな音を立てる。
「あったかい……おはよ…」
「おはよ」
「もう起きる時間?」
「うん。そろそろ起きなきゃ」
「そっかぁ。あと三分だけ、このままでいてもいい?」
「んふふッ。いいよ」
「やったぁ」
甘い!甘いよ、コウさん!甘すぎだよ!!
「すーーすーー」
…寝てるねぇ。
3分どころか3秒で寝てるねえ。
ふふふ。可愛い。
意外なコウさんの一面を見れて嬉しい。
でも、カーテンの隙間から朝日が入っている中、こんな風に抱きしめられるのはかなり恥ずかしい。
そんな風に思いながら、コウさんの腕の中で大人しくじっとしていた。
pipipipi pipipipi pipipipi
3分経つ前に、二度目のスマホのアラームが鳴った。