「逢いたい」でいっぱいになったなら~私の片想いが終わるとき
健が台車を押し、私は隣を付いていく。
何を話していいか話題に困って、真面目に展示会準備の進捗状況を話しながらエレベーターまで並んで歩く。
エレベーターの上行きボタンを押して、並んで待つ。
「‥‥」
「‥‥」
気まずい。
いつもなら一緒にいれるだけで嬉しい健と、こうやって二人で並んでいることが気まずい。
これまで私は何を話していたんだっけ?
一緒にいれることが嬉しいと浮かれていた自分がいたのだと嫌でも気が付く。
「顔色よくなったな」
「え?」
唐突に言われて驚く。
「昨日、疲れた顔してたから、少し心配だったんだよ」
「そうだった?」
「目の下とか隈が出来てたし」
「えーやだなぁ。今はもう消えてる?」
目の下を指さした。
「んー」
健が近づいて、顔を覗き込んだ。
うわあ!ち、近い!!
慌てて後ろに飛びのいた。
「なんで逃げるんだよ。見えないじゃん」
「い、いや。だってそんなに近くで見られると…ねえ」
「パッと見た感じは無くなってるっぽいけど、化粧で消えてるだけかもしれないだろ」
「でも昨日はここまで近くなかったよ」
「そうか?」
「そうだよ」
この距離感にいつもドキドキさせられちゃうんだよ。
私のこと女として見てないんだよね、この人。だから、平気でこんなに近付けるんだよ。
少しイラっとしてしまう。
「‥‥‥」
「‥‥‥なんで怒ってるんだ?」
「怒ってないし」
「怒ってるだろ」
「…花ちゃんだって嫌がると思うよ」
「花は嫌がらないだろ…嫌がるかな?嫌がるのか?」
「嫌がるに決まってるでしょ」
「美琴が嫌じゃなきゃいいだろ?」
ポーン。
エレベーターが開いた。
「はい」
開くボタンを押しながら、ドアも手で開けておく。
「ん。ありがとう」
と言いながら台車を引いて乗り込む。
台車が全てエレベーターに乗ったことを確認して閉ボタンを押した。
何を話していいか話題に困って、真面目に展示会準備の進捗状況を話しながらエレベーターまで並んで歩く。
エレベーターの上行きボタンを押して、並んで待つ。
「‥‥」
「‥‥」
気まずい。
いつもなら一緒にいれるだけで嬉しい健と、こうやって二人で並んでいることが気まずい。
これまで私は何を話していたんだっけ?
一緒にいれることが嬉しいと浮かれていた自分がいたのだと嫌でも気が付く。
「顔色よくなったな」
「え?」
唐突に言われて驚く。
「昨日、疲れた顔してたから、少し心配だったんだよ」
「そうだった?」
「目の下とか隈が出来てたし」
「えーやだなぁ。今はもう消えてる?」
目の下を指さした。
「んー」
健が近づいて、顔を覗き込んだ。
うわあ!ち、近い!!
慌てて後ろに飛びのいた。
「なんで逃げるんだよ。見えないじゃん」
「い、いや。だってそんなに近くで見られると…ねえ」
「パッと見た感じは無くなってるっぽいけど、化粧で消えてるだけかもしれないだろ」
「でも昨日はここまで近くなかったよ」
「そうか?」
「そうだよ」
この距離感にいつもドキドキさせられちゃうんだよ。
私のこと女として見てないんだよね、この人。だから、平気でこんなに近付けるんだよ。
少しイラっとしてしまう。
「‥‥‥」
「‥‥‥なんで怒ってるんだ?」
「怒ってないし」
「怒ってるだろ」
「…花ちゃんだって嫌がると思うよ」
「花は嫌がらないだろ…嫌がるかな?嫌がるのか?」
「嫌がるに決まってるでしょ」
「美琴が嫌じゃなきゃいいだろ?」
ポーン。
エレベーターが開いた。
「はい」
開くボタンを押しながら、ドアも手で開けておく。
「ん。ありがとう」
と言いながら台車を引いて乗り込む。
台車が全てエレベーターに乗ったことを確認して閉ボタンを押した。