「逢いたい」でいっぱいになったなら~私の片想いが終わるとき
帰りにスーパーに寄って買い物をする。

一緒にお鍋を作って、食べる。
食べ過ぎて苦しいのに〆のうどんも食べてしまう。

パンパンに膨らんだ下腹部を摩りながら、「胃の位置がおかしい」と心配され、「これが胃下垂です」と言うと驚かれた。

そして、明日も仕事だからと遅くなる前に家まで送られた。

私のマンションの下ではなく、部屋の前まで送られる。

部屋の鍵を開けたところでギュッと抱きしめられる。

腕が回された背中が熱を持ち、心が騒いだ。

触れられた後頭部が優しく撫でられて、胸がきゅんとした。

私はコウさんの背中に腕を回して抱きしめ返した。


しばらくして、
「おやすみ」
「おやすみなさい」
と言いあって体を離したコウさんは帰って行った。


家に戻った私は、鞄からペットボトルを取りだした。
そして、冷たくなったホットレモンをキッチンシンクに流した。


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