「逢いたい」でいっぱいになったなら~私の片想いが終わるとき
週末は約束通りに買い物に行った。

コウさんのおうちに置いておくマグカップとお茶碗と箸。
コウさんが私のうちに置いておくマグカップとお茶碗と箸。

途中でコウさんが、
「美琴はお揃いにしたいとか言わないの?」
と尋ねた。
「確かに‥‥」
そう言われてみれば、お揃いはカップルの特権かもしれない……でも…。
今家で使っているコップたちはどうなるの?
捨てちゃうの?
もの凄い思い入れがあるわけではないけれど、買った時の想い出はあるわけで。
返事に悩んでいると、
「まあ、お揃いにしなくてもいいんだけど」
と言われた。
その顔が少し寂しそうに見えてかわいいじゃないかあ!!

「お揃いならパジャマがいい!」
と腕に手を絡めて言うと、コウさんは嬉しそうに笑った。
意外な一面が見れた。
きっとコウさんは私のことが大好きだ。
「ふふふ」
つい笑ってしまう。
「ん?なんで笑ってるの?」
「ううん。愛を感じた」
「そりゃ、俺、美琴のことめちゃくちゃ愛してるから」
なんて、さらっと言っちゃうから、私は照れてしまう。
「あっち。パジャマ、見に行こう」
誤魔化すように腕を引いた。




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