「逢いたい」でいっぱいになったなら~私の片想いが終わるとき
「花ちゃん、どうしてここに?」
花ちゃんは驚いた顔をしている。
最後に花ちゃんに会ったのは半年くらい前。
ニコニコ笑う花ちゃんは最後に会った日も今も、大学時代もいつも綺麗で笑顔がとてもかわいい人だと再確認する。
「今日、彼の試合があるのよ。美琴は?」
「私も彼氏の…応援で…。それじゃ、健もこ…」
「えええええ!?美琴、彼氏できたの!?」
「は、はい」
食い気味で聞いてくる花ちゃんに、健もここにいるのか尋ねられなかった。
「本当に!?美琴、彼氏できたの!?」
「えっと、うん」
なぜ、同じ質問?
そして、どうしてこんなに驚かれているんだろう?
花ちゃんは身を乗り出して私に聞いてくる。
「じゃ、健は?」
と花ちゃんが尋ねた。
「健?あ、健も試合に出るの?」
やはり健もいるということか。
健がどこかのサッカーチームに入っているというのは聞いたことがなかった。
「でないよ。それより、美琴に彼氏ができたこと、健も知ってるの?」
「え、あ、うん。健も知っている人なので」
でない?
花ちゃん、健の応援に来たって言わなかったっけ?
頭の中に疑問符がいくつも浮かぶ。
「えええ!?そーなの?で、誰?ここにいるんだよね?」
「磯ヶ谷さん…って分かる…かな?」
花ちゃんの勢いに押されながらも聞かれたことに答える。
「ううん、わかんない。名前とか何て呼ばれてるの?」
「磯ヶ谷紘一さん。コウさんって呼ばれてると思うんだけど」
「ええええ!?コウさん!?コウさんってあの?」
コウさんを指さした。
指の先を見て「うん」と答えた
「あの、コウさんと一緒にボール蹴ってる人、見える?」
「えっと。あ、うまっ」
コウさんとパスをしている人を見た。ちょうどロングキックがコウさんにピッタリの位置にパスしたところで、うまいなと思った。
「ありがとう。
あの人が、私の婚約者。明石 壮《しょう》。健のお兄さん」
「え?」
あの人が、私の婚約者?
「え?」
明石壮?
健のお兄さん?
「えええええええ??!!」
「声が大きいから!」
「す、すすすすみませんっ」
慌てて口を抑えたけれど、観客席の人たちからの視線がいたい。
コウさんを見ると、コウさんもこちらを見ている。いや、フィールドでアップをしている人たちもこちらを見ていた。
花ちゃんと私はこそこそとベンチに座った。
「美琴、私が結婚するの知らなかったの?」
「ううん、聞いてた。けど、健だと思ってた」
「ええええ?ないない」
と花ちゃんは笑った。
健じゃなかったなんて。しかも、相手が健のお兄さんだなんて思ってもみなかった。
どういうこと??
ドロドロすぎない??
複雑すぎる人間関係に私の頭はついていけなかった。
花ちゃんは驚いた顔をしている。
最後に花ちゃんに会ったのは半年くらい前。
ニコニコ笑う花ちゃんは最後に会った日も今も、大学時代もいつも綺麗で笑顔がとてもかわいい人だと再確認する。
「今日、彼の試合があるのよ。美琴は?」
「私も彼氏の…応援で…。それじゃ、健もこ…」
「えええええ!?美琴、彼氏できたの!?」
「は、はい」
食い気味で聞いてくる花ちゃんに、健もここにいるのか尋ねられなかった。
「本当に!?美琴、彼氏できたの!?」
「えっと、うん」
なぜ、同じ質問?
そして、どうしてこんなに驚かれているんだろう?
花ちゃんは身を乗り出して私に聞いてくる。
「じゃ、健は?」
と花ちゃんが尋ねた。
「健?あ、健も試合に出るの?」
やはり健もいるということか。
健がどこかのサッカーチームに入っているというのは聞いたことがなかった。
「でないよ。それより、美琴に彼氏ができたこと、健も知ってるの?」
「え、あ、うん。健も知っている人なので」
でない?
花ちゃん、健の応援に来たって言わなかったっけ?
頭の中に疑問符がいくつも浮かぶ。
「えええ!?そーなの?で、誰?ここにいるんだよね?」
「磯ヶ谷さん…って分かる…かな?」
花ちゃんの勢いに押されながらも聞かれたことに答える。
「ううん、わかんない。名前とか何て呼ばれてるの?」
「磯ヶ谷紘一さん。コウさんって呼ばれてると思うんだけど」
「ええええ!?コウさん!?コウさんってあの?」
コウさんを指さした。
指の先を見て「うん」と答えた
「あの、コウさんと一緒にボール蹴ってる人、見える?」
「えっと。あ、うまっ」
コウさんとパスをしている人を見た。ちょうどロングキックがコウさんにピッタリの位置にパスしたところで、うまいなと思った。
「ありがとう。
あの人が、私の婚約者。明石 壮《しょう》。健のお兄さん」
「え?」
あの人が、私の婚約者?
「え?」
明石壮?
健のお兄さん?
「えええええええ??!!」
「声が大きいから!」
「す、すすすすみませんっ」
慌てて口を抑えたけれど、観客席の人たちからの視線がいたい。
コウさんを見ると、コウさんもこちらを見ている。いや、フィールドでアップをしている人たちもこちらを見ていた。
花ちゃんと私はこそこそとベンチに座った。
「美琴、私が結婚するの知らなかったの?」
「ううん、聞いてた。けど、健だと思ってた」
「ええええ?ないない」
と花ちゃんは笑った。
健じゃなかったなんて。しかも、相手が健のお兄さんだなんて思ってもみなかった。
どういうこと??
ドロドロすぎない??
複雑すぎる人間関係に私の頭はついていけなかった。