「逢いたい」でいっぱいになったなら~私の片想いが終わるとき
自販機の前で立ち止まった健は「何飲む?」と尋ねた。
自販機のドリンクをみると、そこにはハチミツレモンがあった。
「コレ……」
思わず指をさきてつぶやくと、健は手を伸ばしてハチミツレモンのボタンを押した。
ガココン
取り出して手渡される。
「はい」
「あ、うん。ありがとう。…ハチミツレモン、ここにあったんだ」
「ああ。俺も見つけたとき驚いた。
たまたまこのペットボトル持って歩いてる人を見かけてさ、『すみません!それどこでかったんですか?!』って呼び止めて、この場所を教えて貰ったんだ」
健は大げさに身振り手振りを混ぜてその時の様子を再現した。
「んふふふっ」
それが面白くて笑ってしまった。
健は嬉しそうに微笑んだ。
「それって、通りすがりの全然知らない人に話し掛けたってこと?」
「うん。全く知らない親子だった」
「え―――。その親子驚いただろうねぇ」
「だろうね、軽く不審者だもん」
「うふふふ」
視線を健から一瞬だけ逸らす。
聞いてもいいだろうか?
少し考えずて、再び目を見て話す。
「…私、健がお兄さんのお宅の近くで買ってたのかと思った」
「え?その話・・・兄貴だな?」
健の眉間にわずかに皺がよる。
「うん。壮さんと花ちゃんから聞いた」
「あいつら、何教えてんだよ」
とぶつぶつ言いながら、ゆっくりと歩き始めた。
私はその横を並んで歩いた。
飲み物を買うまで握られていた手首は、もうとっくに離れていた。
「ここの自販機にあるって知るまで兄貴のところで買ってたからな」
事も無げに健は答える。
そして、花ちゃんに教えられてからずっと気になっていたことを尋ねる。
「それって...私にくれるために買ってたの?」
心臓が、バクバクと音をたてる。
「ん?んー……そうだよ」
少し考えて、健は答えた。
そ、その間はなに?
その少しの時間で何を考えたの?
つい小首を傾げてしまった。
そんな私を見て、健はくすりと笑った。
「美琴が好きだったからな」
「え?」
優しく微笑みながら、とんでもないことをぶちこんできた!!
穏やかな健とは反対に、目を真ん丸にした私の顔は動揺が隠しきれない。
「兄貴のとこ行って、たまたま見つけてさ。
そういえば美琴がハチミツレモン、好きだったよなって思い出して、喜ぶかなって思って買っていったら、めちゃくちゃ喜んだんだよ」
ん?『美琴が好きなハチミツレモン』?
私がハチミツレモンを好きだって話だったのね。
ああ、びっくりした。
言い方がよろしくないよと思いつつ、速くなった心臓を撫でた。
「そんな昔の話、美琴はもう覚えてないかもしれないけどさ」
「ううん、覚えてるよ。
健が覚えていてくれたことが嬉しくてさ、飲むのがもったいなくてなかなか飲めなかったの。
そしたら、健がまた買ってきてやるよって笑ったんだよ」
つい昨日のことのように思い出せることに驚いた。
「…俺さ...、美琴の喜ぶ顔が見たくて、用事もないのに兄貴のところに行って買いだめしてたんだよ」
「え?」
健、はっきりと今、『好きだった』って言った!?
えええエエエ!?!?
す、す、す、好きぃ!?!?
自販機のドリンクをみると、そこにはハチミツレモンがあった。
「コレ……」
思わず指をさきてつぶやくと、健は手を伸ばしてハチミツレモンのボタンを押した。
ガココン
取り出して手渡される。
「はい」
「あ、うん。ありがとう。…ハチミツレモン、ここにあったんだ」
「ああ。俺も見つけたとき驚いた。
たまたまこのペットボトル持って歩いてる人を見かけてさ、『すみません!それどこでかったんですか?!』って呼び止めて、この場所を教えて貰ったんだ」
健は大げさに身振り手振りを混ぜてその時の様子を再現した。
「んふふふっ」
それが面白くて笑ってしまった。
健は嬉しそうに微笑んだ。
「それって、通りすがりの全然知らない人に話し掛けたってこと?」
「うん。全く知らない親子だった」
「え―――。その親子驚いただろうねぇ」
「だろうね、軽く不審者だもん」
「うふふふ」
視線を健から一瞬だけ逸らす。
聞いてもいいだろうか?
少し考えずて、再び目を見て話す。
「…私、健がお兄さんのお宅の近くで買ってたのかと思った」
「え?その話・・・兄貴だな?」
健の眉間にわずかに皺がよる。
「うん。壮さんと花ちゃんから聞いた」
「あいつら、何教えてんだよ」
とぶつぶつ言いながら、ゆっくりと歩き始めた。
私はその横を並んで歩いた。
飲み物を買うまで握られていた手首は、もうとっくに離れていた。
「ここの自販機にあるって知るまで兄貴のところで買ってたからな」
事も無げに健は答える。
そして、花ちゃんに教えられてからずっと気になっていたことを尋ねる。
「それって...私にくれるために買ってたの?」
心臓が、バクバクと音をたてる。
「ん?んー……そうだよ」
少し考えて、健は答えた。
そ、その間はなに?
その少しの時間で何を考えたの?
つい小首を傾げてしまった。
そんな私を見て、健はくすりと笑った。
「美琴が好きだったからな」
「え?」
優しく微笑みながら、とんでもないことをぶちこんできた!!
穏やかな健とは反対に、目を真ん丸にした私の顔は動揺が隠しきれない。
「兄貴のとこ行って、たまたま見つけてさ。
そういえば美琴がハチミツレモン、好きだったよなって思い出して、喜ぶかなって思って買っていったら、めちゃくちゃ喜んだんだよ」
ん?『美琴が好きなハチミツレモン』?
私がハチミツレモンを好きだって話だったのね。
ああ、びっくりした。
言い方がよろしくないよと思いつつ、速くなった心臓を撫でた。
「そんな昔の話、美琴はもう覚えてないかもしれないけどさ」
「ううん、覚えてるよ。
健が覚えていてくれたことが嬉しくてさ、飲むのがもったいなくてなかなか飲めなかったの。
そしたら、健がまた買ってきてやるよって笑ったんだよ」
つい昨日のことのように思い出せることに驚いた。
「…俺さ...、美琴の喜ぶ顔が見たくて、用事もないのに兄貴のところに行って買いだめしてたんだよ」
「え?」
健、はっきりと今、『好きだった』って言った!?
えええエエエ!?!?
す、す、す、好きぃ!?!?