苦くも柔い恋


千晃の言葉は不安に揺れていて、少し固まり、そして笑った。


「うん」

「これからも好きでいてくれるか」

「勿論だよ」


そう言えば、どちらともなく抱き合った。

しばらくそうした後、体が離れそして唇を寄せ合った。


きっと他人から見れば、自分達の関係はあまりに歪で、触ればすぐに壊れるような柔く脆いものだろう。

けれどたとえ誰に否定されても、手にしてしまったこの暖かさをもう手放すことはしたくない。

自分勝手でもいい、少しずつ交わっていけばきっと、それは強い結びつきに変わるはず。

何度だって泣かされてもいい。
ぶつかり合うことは決して悪い事じゃ無い。

少なくとも自分達にとってそれは、とても大切で幸せなことだ。


ゆっくりと重みがかけられ、背中からシーツへと倒れ込む。

どこか苦くも感じるキスに溶かされながら、ゆっくりと熱に溺れた。


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