冷徹ドクターは初恋相手を離さない
あれからどれほどの時が経っただろうか。今の私にはわからない。
露天風呂から上がった後、直哉さんが私の髪を乾かしたいと申し出てくれたからお任せした。洗面台にあるイスに座って、時々鏡の中で直哉さんと目が合ったので振り返ると、直哉さんが私の頭をぽんぽんと叩いたり撫でたりしてくれた。
それと、人にドライヤーをしてもらうと気持ち良くなってきて、乾かしてもらっている途中にうとうとしてしまった時もある。するといきなり頬にキスをされたりもした。
それに照れて目線を逸らすと、耳元で『可愛い』だなんて囁かれてまた照れてしまった。少し前まではそんな戯れのようなことをしていたはずなのに……。
「あっ、んっ、うっ、そこ、ばっかり……」
「ん?」
直哉さんは私のすっかり熱く膨れた芽を丁寧に指でクイクイと下から持ち上げるように何度も繰り返すと、秘孔からとろりと愛液が垂れてくるのがわかる。
敷いていた厚めのバスタオルはすでに私の汗と愛液でしっとりしていた。
「初めてなんだから、ゆっくりしないと」
「そ、そんな……」
直哉さんはそう言って微笑むけれど、その笑みにはたまに見せる意地悪さも隠れていた気がする。
「んっ、ふ、ぅ、ん、はっ」
「かぁいい……」
指で秘部を蕩けさせられながら、直哉さんと濃厚な口づけを交わす。
「っあ、あ、ぅ、ふ、ぇ」
咥内に直哉さんの舌が侵入すると、ねっとり舌先から順番に絡まっていく。はじめはちろちろと舌先でくるくると触れ合う前戯のように、そして徐々に私たちは欲望のままに唇を重ねて食むように角度を変えながら深く深く求めていく。
今まで体験したことのないくらいの快楽が押し寄せてきて、ぎゅっと目をつむると涙が零れた。
(キスってこんなに気持ち良かったっけ……)
身体ごととろんと溶けてしまいそうなほどの快感に耐えられず息が上がる。裸になっているというのにとても暑い。
唇が離れてやっとのことで肩ではぁはぁと呼吸を繰り返していると、直哉さんは今まで添い寝するように腕まくらをしていた身体を起こし、大きく開いたままの私の脚の間に移動してきた。
「大丈夫?」
「はい……」
私にそう問いかける声は優しいはずなのに、その視線は鋭い眼光を放っていた。
私はこの人に抱かれてしまうのだ。逃げることなどできないまま、ひたすら愛を穿たれる。そして私は、それを望んでいた。
「詩織……君のことを、抱きたい」
直哉さんは乱れていた浴衣を脱ぐと、すでにバキバキに血管が浮き出て天井を向く剛直を露出させ、恍惚とした表情をしている。
仰向けの私を見下ろす直哉さんの身体に間接照明のオレンジ色が影を落とす。顔、首元、肩、胸から腹と視線をゆっくり移動させていくと、その美しくも逞しい雄々しい引き締まった肉体。
こんな男性に抱かれてしまったら、どうなってしまうの……?
「私も直哉さんに……抱かれたいです」
私がそう返答した瞬間、直哉さんは私をぎゅうっと強く抱きしめる。
抱きしめてくる力が強くて苦しくて息もできない。でも、その苦しささえ今の私には快楽を招く素材の一つだった。
「愛してる」
私を抱きしめる肌は私よりも熱くて、その熱が伝わってくる。
また深く口づけをしながら、今度は蜜の溢れる秘部を優しくゆっくりと押し込みながら繋がっていく。
「直哉さん……」
「詩織……」
こんなにも男の人を求めることなんて今までなかった。
直哉さんが与えてくれる愛が全身を巡って幸せな気持ちになっていく。
こうして私たちは、初めて身も心もひとつになったのであった──
露天風呂から上がった後、直哉さんが私の髪を乾かしたいと申し出てくれたからお任せした。洗面台にあるイスに座って、時々鏡の中で直哉さんと目が合ったので振り返ると、直哉さんが私の頭をぽんぽんと叩いたり撫でたりしてくれた。
それと、人にドライヤーをしてもらうと気持ち良くなってきて、乾かしてもらっている途中にうとうとしてしまった時もある。するといきなり頬にキスをされたりもした。
それに照れて目線を逸らすと、耳元で『可愛い』だなんて囁かれてまた照れてしまった。少し前まではそんな戯れのようなことをしていたはずなのに……。
「あっ、んっ、うっ、そこ、ばっかり……」
「ん?」
直哉さんは私のすっかり熱く膨れた芽を丁寧に指でクイクイと下から持ち上げるように何度も繰り返すと、秘孔からとろりと愛液が垂れてくるのがわかる。
敷いていた厚めのバスタオルはすでに私の汗と愛液でしっとりしていた。
「初めてなんだから、ゆっくりしないと」
「そ、そんな……」
直哉さんはそう言って微笑むけれど、その笑みにはたまに見せる意地悪さも隠れていた気がする。
「んっ、ふ、ぅ、ん、はっ」
「かぁいい……」
指で秘部を蕩けさせられながら、直哉さんと濃厚な口づけを交わす。
「っあ、あ、ぅ、ふ、ぇ」
咥内に直哉さんの舌が侵入すると、ねっとり舌先から順番に絡まっていく。はじめはちろちろと舌先でくるくると触れ合う前戯のように、そして徐々に私たちは欲望のままに唇を重ねて食むように角度を変えながら深く深く求めていく。
今まで体験したことのないくらいの快楽が押し寄せてきて、ぎゅっと目をつむると涙が零れた。
(キスってこんなに気持ち良かったっけ……)
身体ごととろんと溶けてしまいそうなほどの快感に耐えられず息が上がる。裸になっているというのにとても暑い。
唇が離れてやっとのことで肩ではぁはぁと呼吸を繰り返していると、直哉さんは今まで添い寝するように腕まくらをしていた身体を起こし、大きく開いたままの私の脚の間に移動してきた。
「大丈夫?」
「はい……」
私にそう問いかける声は優しいはずなのに、その視線は鋭い眼光を放っていた。
私はこの人に抱かれてしまうのだ。逃げることなどできないまま、ひたすら愛を穿たれる。そして私は、それを望んでいた。
「詩織……君のことを、抱きたい」
直哉さんは乱れていた浴衣を脱ぐと、すでにバキバキに血管が浮き出て天井を向く剛直を露出させ、恍惚とした表情をしている。
仰向けの私を見下ろす直哉さんの身体に間接照明のオレンジ色が影を落とす。顔、首元、肩、胸から腹と視線をゆっくり移動させていくと、その美しくも逞しい雄々しい引き締まった肉体。
こんな男性に抱かれてしまったら、どうなってしまうの……?
「私も直哉さんに……抱かれたいです」
私がそう返答した瞬間、直哉さんは私をぎゅうっと強く抱きしめる。
抱きしめてくる力が強くて苦しくて息もできない。でも、その苦しささえ今の私には快楽を招く素材の一つだった。
「愛してる」
私を抱きしめる肌は私よりも熱くて、その熱が伝わってくる。
また深く口づけをしながら、今度は蜜の溢れる秘部を優しくゆっくりと押し込みながら繋がっていく。
「直哉さん……」
「詩織……」
こんなにも男の人を求めることなんて今までなかった。
直哉さんが与えてくれる愛が全身を巡って幸せな気持ちになっていく。
こうして私たちは、初めて身も心もひとつになったのであった──