冷徹ドクターは初恋相手を離さない
すると──
「ぎゃあっ、ぎゃあっ、おぎゃあっ」
「荒木さんおめでとう! 元気な男の子です」
やっと会えた小さな命。
元気に泣いて生まれてきてくれて、ほっと一安心する。
私にとって大切な宝物。切迫早産で入院した時は心配で不安で仕方なかったけれど、今、こうして無事に誕生してくれて本当に良かった。
「よかった……」
「詩織! よくがんばったな」
直哉さんは私の肩をさすってくれたけれど、喜びを隠せないその声色になんだかこちらまで嬉しくなってしまう。
しばらく放心状態だった私に助産師さんが『抱っこしてあげてください』と声をかけてくれ、私の胸にバスタオルに包まれた赤ちゃんがやってきた。
ほわほわとしていて可愛い。あんなに痛くて辛かったというのに、そのことを忘れてしまうほどの感動だった。
「ぎゃあっ、ぎゃあっ、おぎゃあっ」
「荒木さんおめでとう! 元気な男の子です」
やっと会えた小さな命。
元気に泣いて生まれてきてくれて、ほっと一安心する。
私にとって大切な宝物。切迫早産で入院した時は心配で不安で仕方なかったけれど、今、こうして無事に誕生してくれて本当に良かった。
「よかった……」
「詩織! よくがんばったな」
直哉さんは私の肩をさすってくれたけれど、喜びを隠せないその声色になんだかこちらまで嬉しくなってしまう。
しばらく放心状態だった私に助産師さんが『抱っこしてあげてください』と声をかけてくれ、私の胸にバスタオルに包まれた赤ちゃんがやってきた。
ほわほわとしていて可愛い。あんなに痛くて辛かったというのに、そのことを忘れてしまうほどの感動だった。