エリート御曹司の溺愛に甘く蕩かされました

指輪に込めた想い

 翌週のAnge(アンジュ) Premier(プルミエ)プロジェクト会議。
 私たちメンバーは、デスクの上に並ぶ幾枚もの紙を見て顔を綻ばせた。

「わ〜、どのデザインも素敵ですね!」

 ついつい、はしゃいでしまう私。
 今日はAnge Premier第一弾製品のデザイン画が上がってくる日だったのだ。

 ブライダルリングということで、従来のAnge製品よりもシンプルで落ち着いたデザインだ。
 でも、Angeの特徴である優美な曲線を描くデザインはきちんと踏襲されていて、プレステージラインに相応しい仕上がりになっていた。デザイナーさんのブランドへの深い理解が窺える。
 野田(のだ)さんが腕組みをしながら納得するように頷いた。

「Ange Premierは今までとデザイナーを変えるって聞いたから不安だったんですけど、この出来栄えなら文句ないですね。御堂(みどう)課長のお知り合いでしたっけ」

「ああ。別ブランドでの仕事振りを見て、こちらの期待に応えられそうだったから依頼した。何か意見があれば聞かせてほしい」

 そう言われても、細部まで完璧にデザインされているから、そんなに修正しなくても良さそう。
 私以外のメンバーも同意見で、デザインについての打ち合わせはスムーズに終了した。
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