エリート御曹司の溺愛に甘く蕩かされました
「同じプロジェクトチームになれたから、少しずつ仲良くなれたらって思ってたんだけど、御堂課長がいつも乃愛ちゃんの傍にいて難しかったんだよな。この間の視察だって、一緒に行ってたし。あいつ、きっと乃愛ちゃんを狙ってるよ」
この人は何を言ってるんだろう。御堂課長は多忙で、別に私とばかりいるわけではない。この間のフォトスポット企画の視察だって、上司だから同行していただけなのに。
それよりも、怖い。
早くこの状況から抜け出したい。
そう思うのに身体は動かず、口を開いても声が出てこない。
「乃愛ちゃん、俺と付き合ってよ」
軽い口調なのに、野田さんの瞳は笑ってなくて、爛々と光っている。
何も答えられないまま、目に涙が浮かぶのを感じていると、資料室のドアが開く音がした。
「野田、何をしている」
御堂課長の鋭い声が飛んだ。彼の方を振り向いた弾みで、私の目から涙が零れ落ちる。それを認めた御堂課長は、表情に怒りを滲ませて野田さんに詰め寄った。
「その手を放せ」
気まずそうに手を放す野田さん。解放された私の手が、膝の上にぱたりと落ちた。
「怖がらせても平気で言い寄るとはな。そんな奴が、彼女に近付く資格はない」
御堂課長の言葉に、野田さんは無言でがっくりと項垂れた。
「藤島さん、ここを出よう」
しっかりとした態度の御堂課長を見ていたら、私もちょっとだけ安心した。
この人に付いていけば大丈夫。そう思うと、身体が動いて立ち上がることが出来た。
私は野田さんの方を見ずに、御堂課長に付き添われるようにして資料室を後にした。
この人は何を言ってるんだろう。御堂課長は多忙で、別に私とばかりいるわけではない。この間のフォトスポット企画の視察だって、上司だから同行していただけなのに。
それよりも、怖い。
早くこの状況から抜け出したい。
そう思うのに身体は動かず、口を開いても声が出てこない。
「乃愛ちゃん、俺と付き合ってよ」
軽い口調なのに、野田さんの瞳は笑ってなくて、爛々と光っている。
何も答えられないまま、目に涙が浮かぶのを感じていると、資料室のドアが開く音がした。
「野田、何をしている」
御堂課長の鋭い声が飛んだ。彼の方を振り向いた弾みで、私の目から涙が零れ落ちる。それを認めた御堂課長は、表情に怒りを滲ませて野田さんに詰め寄った。
「その手を放せ」
気まずそうに手を放す野田さん。解放された私の手が、膝の上にぱたりと落ちた。
「怖がらせても平気で言い寄るとはな。そんな奴が、彼女に近付く資格はない」
御堂課長の言葉に、野田さんは無言でがっくりと項垂れた。
「藤島さん、ここを出よう」
しっかりとした態度の御堂課長を見ていたら、私もちょっとだけ安心した。
この人に付いていけば大丈夫。そう思うと、身体が動いて立ち上がることが出来た。
私は野田さんの方を見ずに、御堂課長に付き添われるようにして資料室を後にした。