エリート御曹司の溺愛に甘く蕩かされました
御堂課長の車は、自動車に詳しくない私でも一目見て分かる高級外車だった。
助手席のドアを開けてくれたので、お礼を言って乗り込む。シックなデザインのインテリアと座り心地の良いシートは、庶民の私には却って落ち着かない。
運転席に乗り込んだ御堂課長に、自宅の住所を伝えた。
「あの、野田さんのことですけど」
街中を静かに走る車の中で、私は切り出した。
「ああ。話しても大丈夫か?」
「はい。どうなったんですか、あの後」
運転する御堂課長の横顔を見つめる。彼は前を向いたまま、真面目な顔付きで話し出した。
「藤島さんが休んでいる間に、ふたりで話し合いをした。業務中に後輩に言い寄るのは、完全にセクハラだ。藤島さんの仕事にも影響が出る。野田は、Ange Premierのプロジェクトメンバーだからな。上司として、事態を把握しておく必要があった」
御堂課長はふうっと息を吐くと、話を続けた。
「野田は以前から、藤島さんに好意を持っていたそうだ。だが、俺が課長に赴任して、プロジェクトで藤島さんに接するのを見て焦ったらしい。このままだと、藤島さんを俺に取られてしまう、と」
「それは……言い掛かりですよね?」
野田さんは、御堂課長が私を狙ってるって言っていた。でも、それは勘違いだ。実際は、ただの上司と部下に過ぎない。
そう考えた時、何でだろう、胸の奥がズキンと痛んだ。
助手席のドアを開けてくれたので、お礼を言って乗り込む。シックなデザインのインテリアと座り心地の良いシートは、庶民の私には却って落ち着かない。
運転席に乗り込んだ御堂課長に、自宅の住所を伝えた。
「あの、野田さんのことですけど」
街中を静かに走る車の中で、私は切り出した。
「ああ。話しても大丈夫か?」
「はい。どうなったんですか、あの後」
運転する御堂課長の横顔を見つめる。彼は前を向いたまま、真面目な顔付きで話し出した。
「藤島さんが休んでいる間に、ふたりで話し合いをした。業務中に後輩に言い寄るのは、完全にセクハラだ。藤島さんの仕事にも影響が出る。野田は、Ange Premierのプロジェクトメンバーだからな。上司として、事態を把握しておく必要があった」
御堂課長はふうっと息を吐くと、話を続けた。
「野田は以前から、藤島さんに好意を持っていたそうだ。だが、俺が課長に赴任して、プロジェクトで藤島さんに接するのを見て焦ったらしい。このままだと、藤島さんを俺に取られてしまう、と」
「それは……言い掛かりですよね?」
野田さんは、御堂課長が私を狙ってるって言っていた。でも、それは勘違いだ。実際は、ただの上司と部下に過ぎない。
そう考えた時、何でだろう、胸の奥がズキンと痛んだ。