エリート御曹司の溺愛に甘く蕩かされました
「傍にいてくださると落ち着きますし、いつも親切にしていただいて……私、ずっと御堂課長に憧れていたんです。いえ、私は課長のことが好――」

「待つんだ、藤島さん」

 不意に両肩を掴まれて、私は驚いて口を噤んだ。
 御堂課長が真剣な瞳で私の顔を見つめている。

「俺だって、ただの部下にここまで優しくはしない」

「課長……」

「俺もずっと君を気にしていたんだ。Angeを大切に思い、懸命に仕事に打ち込む姿や、真面目な性格、周りを明るくする笑顔に惹かれていた」

 驚きで声が出ない。でも、私の肩を掴む彼の手はしっかりと存在感があって、今の出来事が夢ではないことを伝えていた。

「男性を怖がる藤島さんに近付いてはいけないと思っていたが……さっきの言葉を信じても良いのなら、君の傍に居させて貰えるだろうか?」

「御堂課長……」

「願わくば、君の恋人になりたい」

 思ってもみない言葉に、私の目からぽろりと涙がひとしずく落ちた。

「……はい。私なんかで良ければ、課長の恋人にしてください」

 応える声が震える。御堂課長は私の頬に指を滑らせて、涙を拭ってくれた。

「『私なんか』という言い方は良くないな。藤島さん……いや、乃愛は、もう俺の大事な人なんだから」

 好きな相手に想いが通じたことが嬉しくて、余計に涙を零してしまう。
 御堂課長はそんな私を見て微笑むと、優しく抱き締めてくれた。
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