100日後、キミのいない世界で生きていく

「あはは、ありがとう。その気持ちだけで十分だよ。莉久が守ってくれるんだって」

「え、いや、そんなことは言ってな…」

「莉久！あんた死ぬ気で陽菜乃のこと守らないと、私がぶっ飛ばすからね。わかってんの？」

「こえー…。おまえは姑かっつーの」


美波と莉久の話にあははと笑いながら、思ったより自分でも大丈夫なことに安心する。

嫌がらせをされても、私にはそばにいてくれる大切な人たちがいる。

だから、何をされても私は大丈夫。そう思った。


＊


先生に呼ばれたからとみんなに嘘をつき、放課後の学校に残って一人で隠された上履きを探しに廊下を歩く。


「ひーなの」

「ひゃ…！？…え、若菜？」


突然、みんなと帰ったはずの若菜が、後ろから私の腕に抱きついてきた。


「上履き、探してるんでしょ？若菜も手伝うよぉ」

「え…っ、いいの？」