100日後、キミのいない世界で生きていく
「もーいいに決まってるでしょー?友達なんだからぁ」
にこーっと笑いかけてきた若菜に、「ありがとぉ」と若菜の口癖を真似しながら嬉しくてぎゅーと抱きつく。
「そういえばぁ、さっき莉久と会ったよー。陽菜乃の上履き、莉久もちゃんと探してるみたいー」
「え、莉久が?」
用があるからと言っていたからてっきり先に帰ったと思っていたけど、言葉通り私の上履きを探しに行ってくれてたんだ…。
「なんだかんだ言って莉久は優しいからねぇ。…でも、この前莉久が女の先輩と腕組んで帰ってたの見たよ…?陽菜乃、大丈夫?浮気されてないー?」
「…え?」
最近は莉久とずっと一緒に帰っていたけど…あ、でも、先週の水曜日だけは早く帰らないといけないからって先に帰ってたっけ…。
その日に女の先輩と一緒に帰ってたってこと…?
「…でも、莉久は浮気してないって言ってたし、浮気しないって約束もしてくれたから。だから、私は莉久のこと信じるよ」
「…そっかぁ。陽菜乃がそう言うなら、若菜も信じるよ。でも気をつけてね。莉久は放っておいたらすぐ浮気すると思うよぉ。莉久は幼い頃にお母さんが出て行っちゃって、人よりも注がれた愛情が少ないから。だから、人を愛することも人一倍苦手なんだと思うよぉ」
莉久が父子家庭なことは知っていたけど、まだ仲良くなってから二ヶ月ちょっとで家の事情まで深く踏み込んだことはなかった。
一年間共に過ごしてきた若菜だからこそ、莉久のことも心配しているのだろう。
にこーっと笑いかけてきた若菜に、「ありがとぉ」と若菜の口癖を真似しながら嬉しくてぎゅーと抱きつく。
「そういえばぁ、さっき莉久と会ったよー。陽菜乃の上履き、莉久もちゃんと探してるみたいー」
「え、莉久が?」
用があるからと言っていたからてっきり先に帰ったと思っていたけど、言葉通り私の上履きを探しに行ってくれてたんだ…。
「なんだかんだ言って莉久は優しいからねぇ。…でも、この前莉久が女の先輩と腕組んで帰ってたの見たよ…?陽菜乃、大丈夫?浮気されてないー?」
「…え?」
最近は莉久とずっと一緒に帰っていたけど…あ、でも、先週の水曜日だけは早く帰らないといけないからって先に帰ってたっけ…。
その日に女の先輩と一緒に帰ってたってこと…?
「…でも、莉久は浮気してないって言ってたし、浮気しないって約束もしてくれたから。だから、私は莉久のこと信じるよ」
「…そっかぁ。陽菜乃がそう言うなら、若菜も信じるよ。でも気をつけてね。莉久は放っておいたらすぐ浮気すると思うよぉ。莉久は幼い頃にお母さんが出て行っちゃって、人よりも注がれた愛情が少ないから。だから、人を愛することも人一倍苦手なんだと思うよぉ」
莉久が父子家庭なことは知っていたけど、まだ仲良くなってから二ヶ月ちょっとで家の事情まで深く踏み込んだことはなかった。
一年間共に過ごしてきた若菜だからこそ、莉久のことも心配しているのだろう。