あれからの僕達が。
「んんっ………はっ!
あ………ぁあっ、ま、待って。
ぇん、ね………って、ばっ!」


紗がかかったように、ぼんやりとしてしまう思考と、うまく視点を結べない瞳が、息の上がってしまってる僕の言葉の邪魔をする。


うまく動かせない腕を上げて、緑風の体から距離を置けるように僕は押しやった。


「もう………。
待って………って………あっ!
あぁっ!」


僕の腕に押されるがままに、少し身体を離した緑風。


だけれども、もう一度覆い被さるようにして僕の首筋に吸い付いた。


その弱い場所への刺激に、僕は思わず一段と高い声を上げてしまう。
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