向日葵の園
「いつ…まで……つづ…続け……るの……」

「さぁね。きみが枯れるまでだよ」

「たす…ヶ…………」

「助けて?どうして?きみは人類の希望になれたのに。ほら、もっと笑って。きみの笑顔は太陽なんだから」

「コロ…し……て……」

「殺してって、そんなわけないでしょ。きみはね、誰よりも誰よりも必要な存在なんだよ?きみの代わりなんていない。誰もが求める唯一無二の存在なんだから。ほら、笑って」

普通に生きたかっただけ。

くだらないことで笑って、
好きな人におはようって言えたよとか
親友とパフェを食べに行く約束をするとか、

平凡でも、ありきたりな毎日にたまにブーブー文句を言いながらでも
愛する家族の中で
大好きな友達の中で、

ただ普通に生きていきたかっただけ。

それだけが、

それこそが一番難しい″当たり前″だった。

あぁ、神様。

私の種が、
血液が、

闇から無になれた人達のこの楽園を
どうか焼き尽くして…枯れて…

希望も尊厳も、
日常を奪ったこの悪魔をどうか……

「ヒマワリちゃん。きみが神話になれたね。きみの一人勝ちだよ。おめでとう」




「向日葵の園」 完.
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