向日葵の園
二
向日葵の園
「それにしても本当に不思議」
「お姉ちゃん?どうかした?」
旅行一日目。
既に十三時を回っている。
キャンプ、とは違うんだけど
最初のお昼ご飯は″それっぽく″カレーライスで一致して、
準備に取り掛かった。
庭…と呼んでいいのか疑問が浮かぶ広大な敷地の一角で
都と憂さんが薪で火を起こしてくれている。
普通にキッチンがあるんだからその方がラクなのに
一貫して「普段と違うことがしたい」って綴の主張により、
本当にキャンプみたいになった。
そんな綴は″キャンプ″の準備からは外れて、
「別荘内が綺麗でも、いくらなんでも寝具が不安」だって言って、
全室のベッドに使用しているカバー類を洗濯してくれている。
別荘に着いた時に一通りルームツアーをした。
どのベッドルームも高級ホテルみたいな真っ白な寝具が使われていた。
見た目は清潔そうに見えるけれど
やっぱり乱れているし、誰が使ったか分からないのは確かに怖い。
「夜までに乾くかな?」
「乾燥機があるから使えばいいよ」
「そうそう。さっき見たけどここの乾燥機、相当大きいわよ。さすが憂様」
「日和、茶化すなよ」
お姉ちゃん達のイチャイチャに私達三人はわざと顔を顰めて見せた。
いやいや、今ここで恋人が居ないのは私だけなんだから
私だけが被害者なんですけど!
「お姉ちゃん?どうかした?」
旅行一日目。
既に十三時を回っている。
キャンプ、とは違うんだけど
最初のお昼ご飯は″それっぽく″カレーライスで一致して、
準備に取り掛かった。
庭…と呼んでいいのか疑問が浮かぶ広大な敷地の一角で
都と憂さんが薪で火を起こしてくれている。
普通にキッチンがあるんだからその方がラクなのに
一貫して「普段と違うことがしたい」って綴の主張により、
本当にキャンプみたいになった。
そんな綴は″キャンプ″の準備からは外れて、
「別荘内が綺麗でも、いくらなんでも寝具が不安」だって言って、
全室のベッドに使用しているカバー類を洗濯してくれている。
別荘に着いた時に一通りルームツアーをした。
どのベッドルームも高級ホテルみたいな真っ白な寝具が使われていた。
見た目は清潔そうに見えるけれど
やっぱり乱れているし、誰が使ったか分からないのは確かに怖い。
「夜までに乾くかな?」
「乾燥機があるから使えばいいよ」
「そうそう。さっき見たけどここの乾燥機、相当大きいわよ。さすが憂様」
「日和、茶化すなよ」
お姉ちゃん達のイチャイチャに私達三人はわざと顔を顰めて見せた。
いやいや、今ここで恋人が居ないのは私だけなんだから
私だけが被害者なんですけど!