向日葵の園
「ね、噂の別荘跡地、行ってみたくない?」
お昼休み。
私の周りの席の子達はみんなそれぞれに別の場所でお弁当を食べることが日課だから
綴と都はここに集まってくる。
三人で食べるお弁当。
二人だけで食べてもいいのに。
私が一人ぼっちになってしまうから気を遣ってくれているのか、
それともずっとこうだから自然の流れなのかは分からない。
都は今日はお弁当を持ってきていなくて
焼きそばパンとクリームパンを齧っている。
「別荘跡地…ってあの?」
炭酸飲料でゴクゴクとおいしそうに喉を潤しながら都が言った。
「そ。なんかさー、せっかくの夏休みだしスリル的なことしたいじゃん」
別荘跡地。
私達が暮らす町から車で二時間くらい行った市外の山奥に
一軒の別荘跡地が在る。
「跡地」って言っても別荘自体は取り壊されていなくて、
所有者不明のまま、何年もそこに佇んでいるだけだった。
周りには他の別荘は無くて、
近くに湖と、キャンプができそうな広場。
それから別荘の目の前にはあまりにも壮大な向日葵畑が広がっているという。
お昼休み。
私の周りの席の子達はみんなそれぞれに別の場所でお弁当を食べることが日課だから
綴と都はここに集まってくる。
三人で食べるお弁当。
二人だけで食べてもいいのに。
私が一人ぼっちになってしまうから気を遣ってくれているのか、
それともずっとこうだから自然の流れなのかは分からない。
都は今日はお弁当を持ってきていなくて
焼きそばパンとクリームパンを齧っている。
「別荘跡地…ってあの?」
炭酸飲料でゴクゴクとおいしそうに喉を潤しながら都が言った。
「そ。なんかさー、せっかくの夏休みだしスリル的なことしたいじゃん」
別荘跡地。
私達が暮らす町から車で二時間くらい行った市外の山奥に
一軒の別荘跡地が在る。
「跡地」って言っても別荘自体は取り壊されていなくて、
所有者不明のまま、何年もそこに佇んでいるだけだった。
周りには他の別荘は無くて、
近くに湖と、キャンプができそうな広場。
それから別荘の目の前にはあまりにも壮大な向日葵畑が広がっているという。