【番外編】再びの異世界、可愛かった皇子様が俺様竜帝陛下になってめちゃくちゃ溺愛してきます。その後の話。
めちゃくちゃ恥ずかしいことをしている自覚はある。お蔭でじわじわと顔が熱くなっていく。
この答えも不正解なら、もうどうしようもないけれど。
「それじゃダメですかあっ!?」
途中から悲鳴に変わってしまったのは彼がいきなり私を抱き上げたからだ。
「リュ、んん〜っ」
そのまま半ば強引にキスをされて抗議の声を上げる。
ここは廊下で、いつ誰が通るかわからない。
最初にしたのは確かに私だけれど、ちょっとのつもりだったのだ。こんなに長くて深いキスをするつもりはなかった。
「……っ、場所を、考えてください!」
「火をつけたのはコハルだろう。今夜も覚悟しておけ」
「!?」
にっこり言われて焦る。
機嫌は直ったみたいだけれど、余計なスイッチまで入れてしまったみたいだ。
「そんなつもりは……っていうか、もう散々したじゃないですか!」
「俺はいつでもコハルと繋がっていたいが?」
「は、恥ずかしいこと言わないでください! もう降ろしてください~~」
バタバタと暴れる私をがっしり抱えたまま鼻歌交じりに寝室へと向かうリュー。
……再びの異世界、竜帝陛下からの溺愛はまだまだ続くようです。