~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
「まったりしたコクが後を引いてクセになるな! ひとかけ食べただけで、なんだか満足感と元気が湧いてくる。いいぞこれ!」
「いろんなお菓子や飲み物に合いそう! 組み合わせをいろいろ試してみるべきだわ!」
絶賛する周りの人々と共に、ジェミーは手を取り合って完成を祝う。その目にはうっすら光るものが――。
「後はこれをどんどん量産するだけね! 工程は記録したし、失敗しないように丁寧に数を増やしていきましょう! 皇帝陛下にお披露目の許可をとるから、その日に向けて皆、ここからも張り切って作業していくわよっ!」
「「おーっ!!」」
この出来なら、皇帝にも胸を張って紹介できる。後はこれを包装紙で綺麗にラッピングして、人の手に渡る準備をしてやるだけだ。
今までの苦労が帳消しになったかのようにはしゃぎ回るジェミーたち。
だが……このふたりだけはそうはいかない。
(約束を忘れてはいないだろうね? ルゼ君)
(当り前でしょう。ここからは敵同士だ、どちらがより陛下に認められる品を作り出せるか、勝負です!)
カーライルとルゼは喜びの輪から外れると静かに睨み合った。
「いろんなお菓子や飲み物に合いそう! 組み合わせをいろいろ試してみるべきだわ!」
絶賛する周りの人々と共に、ジェミーは手を取り合って完成を祝う。その目にはうっすら光るものが――。
「後はこれをどんどん量産するだけね! 工程は記録したし、失敗しないように丁寧に数を増やしていきましょう! 皇帝陛下にお披露目の許可をとるから、その日に向けて皆、ここからも張り切って作業していくわよっ!」
「「おーっ!!」」
この出来なら、皇帝にも胸を張って紹介できる。後はこれを包装紙で綺麗にラッピングして、人の手に渡る準備をしてやるだけだ。
今までの苦労が帳消しになったかのようにはしゃぎ回るジェミーたち。
だが……このふたりだけはそうはいかない。
(約束を忘れてはいないだろうね? ルゼ君)
(当り前でしょう。ここからは敵同士だ、どちらがより陛下に認められる品を作り出せるか、勝負です!)
カーライルとルゼは喜びの輪から外れると静かに睨み合った。