~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
「この度は、父君であるルドルフ・ワーゼル子爵が高齢で政務に差し障りを生じたとのことで、長男である貴殿がその役目を引き継ぐことを、国王陛下が承認された。よって、貴殿を新たなワーゼル子爵と認め、引き続き、ここにレビエラ王国ワーゼル領の管理を任せることとする」
「うむ」

 ロドムがその経緯を述べ、国王が重々しく頷くと、配下の持つ盆から、ひとつの真新しい皮筒を取り上げた。
 そして眼光鋭く青年に向かって尋ねかけた。

「王国に忠誠を誓い、その繁栄のために心血を注ぐ覚悟はあるか?」
「も、もちろんでございます!」

 紫に近い顔色で体を強張らせた青年が何とか言葉を返すと、国王は満足そうに頷き、その皮筒を彼に向けて差し出した。

「ならばよい。そなたの益々の活躍を祈る」

 その皮筒を青年は跪いて受け取ると、一礼の後危なっかしい足取りで再び後列へと戻っていく。
 どうやら、受ける位の低い者から順に、陛下からのお言葉を賜ることになるらしい。
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