この声が続く限り
それから、昼休みには3人で屋上に集まるようになっていた。

「なぁなぁ、とりあえず曲決めようぜ~!!」
「翔!!あんた声がデカイ!!」
「まぁまぁ、2人とも仲良く曲ぐらい決めようぜ。」

私と、翔がいつものように口げんかをしていると、いつも優しく止めに入る蓮。

蓮の存在はもう私たちの中で欠かせない癒し系になっていた。


「俺ら、何でもいーよ。癒歌ちゃんの歌を聴いてほしいんだし。癒歌ちゃんは何がいい?」

「う~ん・・・。そうだな~・・・・」

「あ!!なぁ、オリジナルは??」

「だから翔、声がデカイ!!」

「いいねぇ!!オリジナル。いいんじゃない??」

オリジナル・・・

「え、オリジナルって作詞作曲??」

「おう!!あ、作詞はお前だからな。」
「え~・・・。私やったことない!!」
「ったりめーだろ!俺らもねーよ。」


「やってみよ?癒歌ちゃん?」

そんな蓮の言葉につい、うなずいてしまった・・・。




< 7 / 32 >

この作品をシェア

pagetop