【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!

「ペッペッ……しょっぱっ! やっぱり飲み水には無理よね。どうしましょう」


せめてバケツのような備品や果物くらい置いてくれたっていいではないか。
というより、何もできないのだから島にまで送り届けてくれてもいいのにと思わずにはいられなかった。
飢えに苦しませたかったのか、嫌がらせなのかはわからない。

(飢えは苦しいもの……杏珠だった時に経験しているからよくわかるわ)

空腹は耐え難いものがある。
無力で何もできなかった杏珠の子ども時代と今のどうにもできない状況が重なっていく。
怒りや悔しさが込み上げてきて、メイジーは思わず大声で叫ぶ。


「く~~やぁ~しいいぃっ~~~~ばっかやろおぉぉっ!」


肩を上下させて、荒く呼吸を繰り返す。
普段からほとんど声を出さなかったメイジーの喉奥はヒリヒリと痛んだ。
これ以上は体力を使っても意味はないとなんとか心を落ち着かせた。

(よし……今は生き残ることだけ考えるわよ!)

メイジーは邪魔な袖を破る。
布の山にまた加わるドレスの残骸。
今は日焼けを気にしている場合ではない。

(何かないと間違いなく死ぬ……! 必死に探せば何かあるはず!)
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