【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
* * *
眩しい朝日に目元を擦る。
(え……? もしかして眠ってしまっていたの……?)
がむしゃらに船を漕いでいたが、そのまま疲れて眠ってしまっていたようだ。
ドキドキと鳴る心臓を抑える。
このまま波に揺られて船が転覆していたかと思うとゾッとしてしまう。
(よかった……でもどこに流れてしまったのかしら)
太陽の位置を確認しようとした時だった。
目の前にある岩場に目を見開いた。
一瞬、岩にぶつかってしまったのかと思ったが少し違う。
視線をゆっくりと下に向けると、そこには確かに船がある。
オールは海に落としてしまったようで見当たらない。
周りに何かないか探してみてもどこまでも聳え立つ岩と海に挟まれて、どんな状況なのかさっぱりだ。
「これ、ただの岩……?」
メイジーはこれをチャンスだと考えた。
この上にある岩場を登っていけば、辺りを見渡せて島や陸地が見つかるのではないかと思ったからだ。
ロープなどもないため、小さな船を繋ぎ止めておくことはできないが一か八か、試してみてもいいではないか。
それにそろそろ地に足をつけて歩きたいと思っていた。
狭い船ではそれも叶わない。
崖のような岩場をひたすら登っていく。
折角、手にした唯一の希望を離したくなかった。
もしまた何もなかったら……そう考えそうになるのを必死に抑えていた。
(その時はその時だわ……! この上に何かあればっ)