【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
次の日、ガブリエーレは島に行く前のメイジーを呼び出した。
どうやら今日はマオが付き添うらしい。
マオは昨日のベルーガの様子を見てか表情に怯えが滲む。
あのベルーガが怪我をしたのが、どんな貝なのか怖がっていた。

目の前にガブリエーレが現れると、メイジーは露骨に嫌な顔をした。
恐らく今日、島に行くのを止められるのではないかと思っていたるのではないだろうか。
そんなメイジーにガブリエーレは昨晩、あったことを伝える。


『シールカイズ王国に向かう。俺の婚約者として参加しろ』

「…………はい?」


予想通りの反応だった。
さりげなく婚約者と組み込んでみたのだが、メイジーはそれどころではないようだ。
目を見開いて言葉を理解しようとしている。


「どうして……シールカイズ王国に?」
 
『女王の結婚式だ。どうやら各国の要人を呼んで華やかな結婚を開くそうだ』

「…………!」


メイジーの瞳には大きく揺れていた。
女王のジャシンスのことを思い出しているのかもしれない。
やはり報告に書いてあるもの以外にも彼女は傷つけられて虐げられてきたのだろう。

ガブリエーレはふと彼女をこれ以上、傷つたくないと強く思った。
そして無意識に言葉が漏れる。


『嫌ならば別にいい』


その発言に驚いたのはベルーガやマオだけじゃない。
ガブリエーレ自身だった。

(俺は……今、何を……)






(ガブリエーレside end)
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