【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
メイジーは不思議に思って問いかける。
そもそもガブリエーレは、メイジーの事情を知っているのか。
最初は王女であろことを否定されていたが、今は信じてくれたということだろう。
『調子に乗るな』、そんな言葉が返ってくるかと思いきや……。


『別に……復讐でもしてやればいいと思っただけだ』


そう言って視線を逸らすガブリエーレ。
つまり皇帝のパートナーとして、彼らの復讐に自分を使えと言っているのだろうが、彼の真意がまったくわからない。

(わたしのために? それとも何か目的が……?)

ガブリエーレにとっては暇つぶしなのかもしれないが、メイジーにとっては願ってもない申し出ではないだろうか。
 
前世の記憶を取り戻したのは海の上だった。
あの二人にずっとメイジーは踏み躙られてきたのだ。
思い出すだけで苛立ちが止まらない。

(今まで散々、やりたい放題やられたわ。大国の皇帝の隣でアイツらを見下してれるチャンスを絶対に逃さないんだから……!)

何もできないからと島流しにされ、死んだと思っていたメイジーが現れたら驚くはずだ。
今までのメイジーと違うということを彼らに見せつけたい。

メイジーは手のひらを握り込んで顔を伏せた。
その様子を見ていたガブリエーレがメイジーに手を伸ばす。
そしてメイジーは目の前にある彼の手を掴む。


「──よろしくお願いしますっ!」
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