【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
『以前、スリーダイト帝国や各国では高値である宝石が取り引きされていた』
「……!」
その話はメイジーも聞いたことがあった。
魔法の力を込める特別な宝石があり、それは驚くほどの高値がつけられたという。
しかし偽物が出回るようになったり生産者がいなくなったりと噂で聞いたことがある。
『宝石に不思議な魔法を込められた帝国でたった一人の女性。それがお前の母親……ビジュー・ブノワなんだ』
メイジーは驚きから声を発することができなかった。
(わたしのお母さまが……スリーダイト帝国出身だったなんて)
そんな話を聞いたことが一度もなかったメイジーは驚いていた。
ガブリエーレはメイジーの母親、ビジューについて話してくれた。
スリーダイト帝国の貴族たちは華々しい魔法を好む傾向がある。
彼女は貴族として生まれたがずっと肩身の狭い思いをしていたそう。
それはどんな魔法を使えるかがわからなかったからだ。
ビジューは令嬢としてではなく、使用人として暮らしてきたらしい。
彼女の魔法がわかったのは生家のブノワ侯爵家が事業に失敗して傾き出した頃──。