【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
メイジーにとっては当たり前のことだが、それにはシェフたちも驚いて厨房は緊張が走った。
どうやら彼は静かに食事をするため、部屋で一人で食べることがほとんどだったそうだ。

かなり好き嫌いをするガブリエーレを平然と注意して世話を焼くメイジー。
島でもずっとそうだったため違和感はなかったが、シェフやウェイターたちはメイジーがいつ消されてしまうのか気が気ではなかったらしい。

ガブリエーレはメイジーが食べてから味を説明すると警戒しつつも必ず口にする。
帝国でも島でもメイジーとガブリエーレの食事風景は何も変わらない。
食後の紅茶を飲みながら、メイジーはガブリエーレに雫型の真珠をまだ持っているのかを尋ねる。


「島で渡した青い雫型の真珠、まだ持っていますか?」

『あのヘンテコな形のやつか?』

「ヘンテコって……やっぱり捨てちゃっているわよね」


ガブリエーレが持っているはずがない。
そう決めつけていたのだが彼から返ってきたのは予想外の言葉だった。


『持っているに決まっている』

「え……? 本当に……?」


ガブリエーレは手のひらを上向きに。
何もなかったはずの手から出てきたのは、美しい装飾がされた小さな銀色の宝石箱だった。
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