【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
店主は真珠の加工を快く引き受けてくれた。
そしてマオが彼に耳打ちする。
すると「一番早く仕上げますっ!」と、焦りながら言っていた。
マオに何を言ったのかを尋ねると「メイジー様の立場を知らせただけです」と平然と言った。


「それから皇帝陛下ができるだけ早く欲しいとのことでしたので」

「どうしてかしら?」

「メイジー様、そろそろ気づいてくださいませ」

「……何のこと?」


マオは長い髪を揺らし、何かを考え込みながらもどかしそうに口を閉じたり開いたりを繰り返す。


「ぼ、僕の口からは何も言えませんから!」

「…………?」

「詳しくは皇帝陛下に……お願いいたします」


まだメイジーがガブリエーレの婚約者であることは大々的に発表されてはいない。
彼はシールカイズ王国の結婚式に参加した後、正式に発表しようと考えているようだ。

ただ帝国貴族の主要な人物たちには、メイジーの魔法がかけられた真珠の小瓶を売りつけると共にそのことを報告したらしい。
普通ならば大きな反発があってもおかしくないのだが、彼らは快くメイジーがガブリエーレの婚約者となることを受け入れた。
つまり根回しはバッチリという意味らしい。

ガブリエーレの頭の良さに改めて驚かされつつも、メイジーは着々と外堀を埋められているような気がしてならなかった。
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