【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
メイジーがガブリエーレのことを思い出して、彼にあげるはずの真珠を眺めていた時だった。


『何を眺めている?』

「──キャアアッ!?」


突然、目の前に現れたガブリエーレに驚いて悲鳴をあげてしまう。
ガブリエーレは不機嫌そうに耳元を押さえている。


「ちょっと……! ノックくらいしなさいよっ」

『俺はノックをしたぞ?』

「……え゛!?」


メイジーは確認するようにエレナを見ると、エレナは何度も頷いている。
どうやら本当のことを言っているようだ。
改めて彼を見た。

(……いつもより神々しい。眩しくて仕方ないわ)

皇帝として正装しているガブリエーレは美しさが増している。
今日はさらに髪を上げているからか印象がいつもと違って見えた。

メイジーは誤魔化すように咳払いをしてから、宝石箱をぐいっと前に出した。


「こ、これを……!」

『この箱は?』

「作っていたアクセサリーが出来上がったのでお納めください……!」


動揺しすぎて変な言い方になってしまったが、メイジーは箱を前に出しながら頭を下げる。
顔が赤くなったことを隠すためだ。

カチャリとガブリエーレがアクセサリーを取った音が耳に聞こえた。
チラリと顔を上げると後ろにいたベルーガに渡しているではないか。

(何をするつもりなんだろう……)

ベルーガは慣れた様子でイヤリングをつけている。
雫型の真珠のイヤリングをつけたガブリエーレは「なかなかいいな」と、呟くように言った。


「イヤリングをつけていくの?」

『文句あるのか?』

「いえ、ないですけど……」


ガブリエーレの圧にメイジーは首を横に振る。
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