【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
そして指輪の方も早く出せと言わんばかりの視線を向けられてしまう。
メイジーが箱を開けると、銀の台座に乗った真珠の指輪があった。
美しい球体を支えているツメ。
立体的でどこから見ても美しい指輪、コロンとしたフォルムにメイジーは惚れ惚れとしていた。
(やっぱり真珠は美しいわ……! なんて素晴らしいの)
短時間でこんなに美しい指輪に仕上げてくれたアクセサリー屋の店主に感謝の気持ちでいっぱいだった。
真珠の指輪に見惚れていたメイジーだったが、ガブリエーレの問いかけに顔を上げる。
『これは両方ともお前のものか?』
「一つは普段のお礼にと思ったけど……」
ガブリエーレはメイジーがまだ話をしている最中だが、ヘーゼルの真珠を手に取ってしまう。
そして人差し指につけようとするが、小さかったのか左手の薬指につけた。
「あっ……! それはわたしのっ」
『俺はこの色がいい』
「あなたのはこっち! イヤリングともお揃いでしょう?」
メイジーはイヤリングと色がお揃いの方がいいと説得するが、ガブリエーレは何を言ってもヘーゼルの真珠を手放そうとしない。
メイジーは思いきり頬を膨らませて不満をアピールしていた。
けれどガブリエーレがこう言った時は何があっても譲らないことは知っている。