【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
移動するためにいつもの部屋へ。
周りの扉よりも少し小さめな扉を潜ると、周りは森で囲まれている綺麗な屋敷があった。
その横、手入れされた広い庭には見たことないような豪華な馬車が二台停まっている。

御者たちが待っていたかのように頭を下げた。


「ここは……?」

『シールカイズ王国の王都まで一時間ほどのところだ』

「……どうしてそんなところに?」

『まぁ……色々と事情がある』


これ以上、深入りしていもいいことはなさそうだとメイジーは押し黙る。
ガブリエーレのエスコートで馬車に乗り込んだ。
なんだか婚約者っぽいと感動しつつ、馬車が出発して腕を組みながら窓をみている姿を見ていると……。


『なんだ……その目は?』

「こうしていると皇帝に見えるなぁ……って」


つい二カ月前は島にいて神と崇められていたのに、今度は皇帝としてメイジーの前にいる。
どちらの状態も美しかったのだが、頂点に立っているのは変わらない。
メイジーはガブリエーレの手に嵌められた真珠の指輪と耳について揺れている雫型の真珠のイヤリングを見てうっとりとしていた。


『そんな目でこっちを見るな』

「あなたのことなんて見ていないわ。真珠を見ているの。なんていい輝き……」

『…………』
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