【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
『今、お前は帝国の人間で俺の婚約者だ』
「……!」
『胸を張れ。いいな?』
ガブリエーレの言葉に自然と背筋が伸びていく。
耳についている雫型の真珠を見て、島民たちを思い出す。
それと帝国で親しくなった人たちもだ。
メイジーはゆっくりと頷いた。
『エレナから聞いている。リディという侍女を連れ帰りたいのだろう?』
「……!」
『それ以外はどうでもいい、そうだな?』
「えぇ、そうよ」
ガブリエーレは余裕のある笑みを浮かべている。
(そうよ……わたしはもう役立たず王女じゃないの!)
メイジーの中で今までの記憶が蘇ってきた。
何度も何度も必死にもがいて死にそうになりながらもこうして今は生きている。
綺麗な人生ではなかったけれど、いつだって軌道修正はできるのだ。
メイジーは手のひらをぐっと握り、ガブリエーレと共に歩き出した。
メイジーたちが呼ばれたのは結婚式の後に行われる結婚披露パーティーだ。
外観から飾りまでふんだんにジャシンスが好んでいた赤い薔薇の花が使われている。
豪華な料理に装飾品に従者の数もありえないほどだ。
その割にはシールカイズ王国の宰相や大臣たちの顔は真っ青だ。