【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
ガブリエーレはどこからか招待状を取り出して、その招待状は宙に浮いている。
魔法を見る機会などほとんどないシールカイズ王国の人たちにとっては珍しく映るだろう。


『出て行けと言うのなら出て行こう。無駄足だったか』

「──あなた様はいいのです! ここにいてくださいませ」


突然の猫撫で声。先ほどまでメイジーを罵倒していた声が嘘のように優しくなる。

(……わかりやすすぎて逆に怖いわ)

メイジー以外にもそう思っている女性は多そうだ。
ディディエもメイジーに視線を送り続けている辺り、常識人なだけで彼女とそこまで変わらないのかもしれない。

 
『いや、婚約者が侮辱された。これ以上は腹立たしくて耐えられそうにない』

「婚約、者……? 誰のこと?」

『メイジーは俺の婚約者だ』

「…………う、うそでしょう?」


ジャシンスと皇后の驚く声。ガブリエーレが指で背を叩く。
メイジーは挨拶のためにカーテシーを披露する。
明らかにジャシンスよりも上質なドレスの生地がサラリと揺れた。
メイジーを見て周囲からは感嘆の声が漏れる。


「ま、待って……! コイツは我が国で大罪を犯して罰として島流しにあったんです!」

『ほう……どんな罪だ?』

「──わたくしから女王の座を奪い、指輪を盗んだ罪よ!」
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