【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
ジャシンスが自信満々な声が会場に響き渡る。
喋るたびに自分の愚かさを露呈していくジャシンスにかける言葉はないのだろう。
失笑すらなく静まり返っていた。
静まり返る会場でガブリエーレが問いかけた。


『その指輪は今どこだ?』

「お、お母さまがつけているわ! 元々はお母さまのものをメイジーが盗んだんだから」

「……!」


メイジーは目を見開いて彼女の手を見る。
皇后の小指には母の形見の指輪があった。


『それとメイジーの侍女をしていたリディはどこにいる?』

「あんな奴、辺境の教会に飛ばしてやったわ! 犯罪者の世話をしていたんだもの」

「……っ!」


メイジーは表情には出さなかったが拳を握る。
ガブリエーレは大丈夫だと言わんばりにメイジーの腕を指で合図するように叩く。
顔を上げると、ガブリエーレは余裕の表情だ。
自然とメイジーの気持ちが落ち着いてくる。


『そうか……それが聞けたら十分だな』

「……え?」


ガブリエーレは珍しく笑みを浮かべた。
ジャシンスはうっとりとしている。


『お前に言わなければならないことがある』

「はい! なんでしょうか!」

『この国は今日で終わりだ。婚約者にプレゼントすることにしている』

「「「「…………?」」」」」


ジャシンスやディディエ、皇后は今までにないほどポカンと口を開けている。
その中にはメイジーを含まれていた。
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