【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
「わ、わたしはシールカイズ王国の王女……でした」

『…………』


そう言うとガブリエーレは驚くようにわずかに目を見開いた。
その後、すぐに無表情に戻るがこちらに軽蔑した眼差しを送っている。


『この状況でよく王女だったなどと嘘をつけるな』

「嘘ではありません! わたくしは本当に……っ」

『シールカイズ王国の王女がたったものが、一人でこんな辺鄙な島まで来られるわけがない。何か魔法でも使わなければ不可能だ。どうやって生き延びたのか説明できるのか?」


ガブリエーレの言っていることは納得できる。
王族で王女であったとしたら、こうして船の上で生き延びることはできないだろう。
それに彼はここがどこかだと知っているようだ。
そしてシールカイズ王国のことも。

(たしかに王族が小さな船で雨水飲んで、海藻食べながら流れていたものを使って生き延びたって説明しても信じてもらえないわよね……)

そして島だと言われたことで、ここは陸地やどこかの国ではないことがわかった。
メイジーは自分がどうすれば王族だったと信じてもらえるのか考えを巡らせる。

(カーテシーを披露する? ううん、そんなの貴族の令嬢なら誰だってできる。フルネームを言うなんて意味ないわよね。どうすれば……)

メイジーが考えている間にガブリエーレは責めるような口調で続けた。


『シールカイズ王国の王女は赤髪だったはずだ。あともう一人、王女がいるが病弱で部屋からでれないのだろう?』

「どうしてそれを……!」

『ふん、やはり嘘か……俺が知らないとでも思ったのか?』
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