【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
メイジーはその言われて己の失言に気づく。
ガブリエーレがシールカイズ王国の事情を知るはずがない、そう決めつけてメイジーが話しているように聞こえただろうからだ。

それにシールカイズ王国では、メイジーが病弱だと言われていたことまで知っている。
メイジーは虐げられて部屋に引きこもっていたのだが、醜聞を隠すために病弱ということにされていた。
抗う術を持たずに王妃とジャシンスに好き放題されていたのだ。
そのことを知る人はいない。役立たず王女なのだから。
シールカイズ王国の人間ではないのにそのことを知っているとなると、ますますガブリエーレがどんな人物なのかわからない。
メイジーは弁明しようと口を開く。


「そういう意味じゃ……っ!」

『小賢しい女だ。それほどまでに生に執着する姿勢は評価するが……俺は嘘は嫌いだ』

「嘘はついていないわ! わたしは本当は病弱ではなくて……!」

『はっ……証拠は?』

「あなたはわたしに会ったことはないわ。だから知らないのも当然よ。それに今はわたしが王女だと証明する術はないわ」


その言葉を聞いてガブリエーレの唇が歪む。
メイジーの話をまったく信じていないからだろう。
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