【完結】島流しされた役立たず王女ですがサバイバルしている間に最強皇帝に溺愛されてました!
彼らに何かを訴えかけられているのはわかるのだが、メイジーには言葉を理解することはできない。
今だけはガブリエーレに訳してもらおうと思ったが、彼は魔法みたいに一瞬で消えてしまった。
あれだけ啖呵を切っておいて今更、彼を頼ることなんてできはずもないと思い直す。

恐らくもう彼らに茹でて食べられることはないはずだ。
なんとか彼らの言っていることを理解しようとするものの何一つわからない。
翻訳アプリがこの世界にあるはずもなく、メイジーがどうするべきか迷っていた時だった。

──ギュルルルッ

メイジーのお腹が凄まじい音を立てて鳴った。
あまりの音の大きさに島民たちも唖然としている。
それと同時に喉が渇いて仕方ない。
三日間、満足に食べられなかったことや飲み物が少なかったことで再び体が重くなっていく。

(何か食べ物を……いや、飲み物だけでも。だけど言葉が通じないのなら何も言えないわ。それに役に立たないと……!)

緊張が少し解けたことで体が限界を訴えかけてくる。
先ほど食べられそうになっていたのに、自分の方がお腹が空いて仕方ない。
メイジーは恥ずかしさとこれ以上どうすればいいのわからない絶望感から額を押さえて俯いていた。

(どうすればいいの!? これ以上、わたくしはどうしたらいいのよ……!)
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