公爵令嬢の婚活事情〜王太子妃になりたくないので、好きな人と契約結婚はじめました〜
「あ、おかえり。シル」
「お邪魔しています、シルさん」
四方向から出迎えの声があがり、
「思ったより遅かったですね」
ハルとは話せました? とベルは楽しげに笑う。
「ただいま、じゃなくて!」
どうやってルキを説得しようかと気合いを入れて帰ってきたのに、なんだこれはと異様な光景にシルヴィアはただただ驚く。
部屋中の家具やインテリア等いたるところに手作りの差押え札が貼られているし。
どこから持ち込まれたのか謎のホワイトボードには、何故かシルヴィアとハルの名前と王子だの悪役令嬢だのと書かれており、その下には兄達の名前と謎の数字が記載されていた。
「伯爵にベロニカお姉様まで」
どういう状況、と疑問符を浮かべるシルヴィアに、
「ふふ、ベルさんにお呼ばれしまして」
大人同士の会話なので子ども達はお預け中ですとベロニカは笑う。
「呼ばれ……?」
本当にどういう事? とベルに視線を向ければ、
「必要かな、って」
と端的に答えが返ってくる。
二人に久しぶりに会えたのはとても嬉しいけれど、伯爵とベロニカが必要な事態ってとベルがわざわざ二人を読んだ理由が分からず首を傾げるシルヴィア。
「もう、やる事なさすぎていい大人がババ抜きなんかやっちゃいましたよ」
しかも三巡目といいながら、上がりとカードを放ってブイと指を立てる。
「ババ抜きの前にポーカーと七並べと大富豪もやりましたしね」
楽しかったです、と部屋の調度品に差し押さえ札を貼りながらベロニカが告げる。
「夫人、貼るの早すぎません?」
ルキが待ったをかけるのと、
「まぁ、こういうのも久しぶりだしな」
たまには悪くない、と伯爵がカードを引いたのはほぼ同時で。
「で、公爵はこの短時間に大損だな」
場に最後のペアを放る。
最後まで手元にカードが残っていたのはルキだった。
「ストラル家の人、強すぎでしょ」
全敗なんだけどと信じられないものでも見るかのようにルキは残ったカードをテーブルに置いた。
「お邪魔しています、シルさん」
四方向から出迎えの声があがり、
「思ったより遅かったですね」
ハルとは話せました? とベルは楽しげに笑う。
「ただいま、じゃなくて!」
どうやってルキを説得しようかと気合いを入れて帰ってきたのに、なんだこれはと異様な光景にシルヴィアはただただ驚く。
部屋中の家具やインテリア等いたるところに手作りの差押え札が貼られているし。
どこから持ち込まれたのか謎のホワイトボードには、何故かシルヴィアとハルの名前と王子だの悪役令嬢だのと書かれており、その下には兄達の名前と謎の数字が記載されていた。
「伯爵にベロニカお姉様まで」
どういう状況、と疑問符を浮かべるシルヴィアに、
「ふふ、ベルさんにお呼ばれしまして」
大人同士の会話なので子ども達はお預け中ですとベロニカは笑う。
「呼ばれ……?」
本当にどういう事? とベルに視線を向ければ、
「必要かな、って」
と端的に答えが返ってくる。
二人に久しぶりに会えたのはとても嬉しいけれど、伯爵とベロニカが必要な事態ってとベルがわざわざ二人を読んだ理由が分からず首を傾げるシルヴィア。
「もう、やる事なさすぎていい大人がババ抜きなんかやっちゃいましたよ」
しかも三巡目といいながら、上がりとカードを放ってブイと指を立てる。
「ババ抜きの前にポーカーと七並べと大富豪もやりましたしね」
楽しかったです、と部屋の調度品に差し押さえ札を貼りながらベロニカが告げる。
「夫人、貼るの早すぎません?」
ルキが待ったをかけるのと、
「まぁ、こういうのも久しぶりだしな」
たまには悪くない、と伯爵がカードを引いたのはほぼ同時で。
「で、公爵はこの短時間に大損だな」
場に最後のペアを放る。
最後まで手元にカードが残っていたのはルキだった。
「ストラル家の人、強すぎでしょ」
全敗なんだけどと信じられないものでも見るかのようにルキは残ったカードをテーブルに置いた。