崖っぷち漫画家はエリート弁護士の溺愛に気付かない
4.それもこれも、糧にするのだ①
脱稿した翌日は土曜日で、部屋の荒れ具合にドン引きするだろうと思っていた高尚は案外適応し、私が目を覚ました頃にはゴミの分別までされていたあの日。
どうせ編集部も休みだから、と土曜日は私の家でゆっくりと過ごし、日曜日は買い物デートという名の備蓄物の買い出しを手伝って貰った私は、彼が帰った後に早速パソコンの電源を入れる。
以前高尚の家に泊まった時、下絵を描きながらメモアプリへと書き殴ったあのエピソードを元に次話のプロットを作るためだ。
「とは言っても、わりと詳細に書いたから今回はすぐにまとまりそう」
ふふ、とつい笑みを溢しながらクラウドファイルを開く。
メモを取った時は高尚の家でタブレットからだったが、クラウドファイルに保存しているお陰でタブレットとパソコンどちらでも簡単に共有でき、本当に便利な世の中になったと実感しながらプロットの作成を開始したのだった。
かなりイメージが固まっていたお陰もあり、日曜日……いや、日付的にはもう月曜日なのだが、深夜三時すぎにプロットが完成しホッとする。
どうせ編集部も休みだから、と土曜日は私の家でゆっくりと過ごし、日曜日は買い物デートという名の備蓄物の買い出しを手伝って貰った私は、彼が帰った後に早速パソコンの電源を入れる。
以前高尚の家に泊まった時、下絵を描きながらメモアプリへと書き殴ったあのエピソードを元に次話のプロットを作るためだ。
「とは言っても、わりと詳細に書いたから今回はすぐにまとまりそう」
ふふ、とつい笑みを溢しながらクラウドファイルを開く。
メモを取った時は高尚の家でタブレットからだったが、クラウドファイルに保存しているお陰でタブレットとパソコンどちらでも簡単に共有でき、本当に便利な世の中になったと実感しながらプロットの作成を開始したのだった。
かなりイメージが固まっていたお陰もあり、日曜日……いや、日付的にはもう月曜日なのだが、深夜三時すぎにプロットが完成しホッとする。