崖っぷち漫画家はエリート弁護士の溺愛に気付かない
「最新の投稿を見ていただけますか?」
「はい」
険しい表情でそう言われ、素直に確認する。
最新の投稿では、どうやら描いた漫画を公開しているようだった。トーンなどしっかり貼ったものではなく、中間色はグレーでベタ塗りされており、よく見るSNS用に書き下ろされた、少しスタイリッシュに仕上げられた漫画のようである。
最近はSNSで人気が出て漫画家さん本人がシリーズ化し公開していたものを商業雑誌でも連載化、書籍化するケースが増えてきているので、どこかの編集さんから声が掛からないかな、という期待を込めてお仕事の漫画とは別に描いて公開している漫画家は多い。
もちろん公開しているすべての漫画家がそういった気持ちで公開しているわけではないが、なかなか掲載権が獲得出来ず次の原稿に入れない時などはこうやって半営業のようなことを私たちもしていた。
(私は運良く三回目の連載が決まったけど、浅見はこの間のコンペ落ちたって言っていたもんね)
「はい」
険しい表情でそう言われ、素直に確認する。
最新の投稿では、どうやら描いた漫画を公開しているようだった。トーンなどしっかり貼ったものではなく、中間色はグレーでベタ塗りされており、よく見るSNS用に書き下ろされた、少しスタイリッシュに仕上げられた漫画のようである。
最近はSNSで人気が出て漫画家さん本人がシリーズ化し公開していたものを商業雑誌でも連載化、書籍化するケースが増えてきているので、どこかの編集さんから声が掛からないかな、という期待を込めてお仕事の漫画とは別に描いて公開している漫画家は多い。
もちろん公開しているすべての漫画家がそういった気持ちで公開しているわけではないが、なかなか掲載権が獲得出来ず次の原稿に入れない時などはこうやって半営業のようなことを私たちもしていた。
(私は運良く三回目の連載が決まったけど、浅見はこの間のコンペ落ちたって言っていたもんね)