崖っぷち漫画家はエリート弁護士の溺愛に気付かない
4.それもこれも、糧にするのだ④
窓から入る光が眩しくて目を覚ます。一瞬だけぼんやりと眺め、すぐにハッと覚醒した。
「高尚!?」
起き上がり隣を見るが、高尚はいない。シーツからも私以外の温もりを感じず、昨晩のうちにもう帰ってしまったのだろうかと思いながらリビングへと向かうと、どうやら持参していたノートパソコンで仕事をしている彼がそこにいた。
「あ、おはよう。気分はどうだ?」
「ん。スッキリした、ありがとう」
彼がまだいてくれたことが嬉しくて、自然と頬が緩んでしまう。
「私コーヒー淹れるけど、飲む?」
「嬉しい。頼む」
(いつから仕事してたんだろ)
私には寝ろと言いながら、もしかして自分は徹夜で仕事していたのでは。なんて考えながらケトルの電源を入れる。お湯が沸くのを待ちながら、私はコーヒーの準備をした。
淹れたてのコーヒーを両手に持って、片方を高尚の前へ置く。すでに置かれていたマグカップの中はとっくに空になっており、完全に乾いていたので、それだけの時間彼が仕事に没頭していたことを痛感させた。
(そんな中、私が落ち込んでるって聞いて来てくれたんだ)
「高尚!?」
起き上がり隣を見るが、高尚はいない。シーツからも私以外の温もりを感じず、昨晩のうちにもう帰ってしまったのだろうかと思いながらリビングへと向かうと、どうやら持参していたノートパソコンで仕事をしている彼がそこにいた。
「あ、おはよう。気分はどうだ?」
「ん。スッキリした、ありがとう」
彼がまだいてくれたことが嬉しくて、自然と頬が緩んでしまう。
「私コーヒー淹れるけど、飲む?」
「嬉しい。頼む」
(いつから仕事してたんだろ)
私には寝ろと言いながら、もしかして自分は徹夜で仕事していたのでは。なんて考えながらケトルの電源を入れる。お湯が沸くのを待ちながら、私はコーヒーの準備をした。
淹れたてのコーヒーを両手に持って、片方を高尚の前へ置く。すでに置かれていたマグカップの中はとっくに空になっており、完全に乾いていたので、それだけの時間彼が仕事に没頭していたことを痛感させた。
(そんな中、私が落ち込んでるって聞いて来てくれたんだ)