崖っぷち漫画家はエリート弁護士の溺愛に気付かない
「それに、俺が入れば三大欲求全部満たしてやれるしな」
「ッ!」
クスクスと笑う私の耳元に突然顔を寄せた高尚がそんなことを囁き、ドキリと心臓が跳ねる。
そのまま彼に家の中へと引き寄せられ、バタンと扉が閉まる音を聞きながら彼と口づけを交わした。
「ん、んっ」
「……はっ、あんま可愛い声漏らさないで」
「そんなこと、言われてもっ」
ちゅ、ちゅと角度を変えて何度も唇が重なる。ちゅくりと彼の舌が口腔内に入り、私の舌を絡め取るように動いた。
(口の中、熱い)
貪るように何度も口づけ、下唇が彼の唇で挟まれる。食むように動かされ、ドキドキと鼓動が早鐘を打った。その音が密着した彼にまで伝わっていそうで恥ずかしく、だが同時にこの行為をやめたくないと思ってしまう。
気持ちいい、と夢中になって快感を求め、私は無意識に彼の方へと一歩進む。そして。
――ガチャン!
「わ、わゎっ!?」
玄関に置かれていた金属製の傘立てを蹴ってしまい、その場に大きな音が響いた。
「ご、ごめんっ、壊れたりとか」
「してないしてない」
「見てもない!」
「見なくてもわかるっつの」
「ッ!」
クスクスと笑う私の耳元に突然顔を寄せた高尚がそんなことを囁き、ドキリと心臓が跳ねる。
そのまま彼に家の中へと引き寄せられ、バタンと扉が閉まる音を聞きながら彼と口づけを交わした。
「ん、んっ」
「……はっ、あんま可愛い声漏らさないで」
「そんなこと、言われてもっ」
ちゅ、ちゅと角度を変えて何度も唇が重なる。ちゅくりと彼の舌が口腔内に入り、私の舌を絡め取るように動いた。
(口の中、熱い)
貪るように何度も口づけ、下唇が彼の唇で挟まれる。食むように動かされ、ドキドキと鼓動が早鐘を打った。その音が密着した彼にまで伝わっていそうで恥ずかしく、だが同時にこの行為をやめたくないと思ってしまう。
気持ちいい、と夢中になって快感を求め、私は無意識に彼の方へと一歩進む。そして。
――ガチャン!
「わ、わゎっ!?」
玄関に置かれていた金属製の傘立てを蹴ってしまい、その場に大きな音が響いた。
「ご、ごめんっ、壊れたりとか」
「してないしてない」
「見てもない!」
「見なくてもわかるっつの」