崖っぷち漫画家はエリート弁護士の溺愛に気付かない
私の最後の言葉が効いたのか、それとも拗ねたのか。電話口で黙ってしまった高尚に切るに切れず戸惑う。どうしたものか、と困っていると、今度はインターホンが鳴った。
そしてインターホンと同時に、電話口の向こうから『開けて』とだけ聞こえ愕然とした。
「……まさか!?」
ダダッと慌ててインターホンを確認すると、画面の向こうにはムスッとした高尚が映っている。
「な、なんで」
その光景に若干頭を抱えつつ、仕方なく私は玄関へと向かった。
「どうして、とか聞いていい?」
「修羅場明けって部屋荒れるって言ってただろ。食事も疎かにしてるだろうからうどん買ってきた。すぐ食べるなら先に作ってやるし、先に一度寝るなら寝てろ。部屋の片付けは俺がする」
「いや、そういうことじゃないんだけど」
(できれば彼氏にこんな荒れた部屋見られたくないという乙女心がわからない……んだろうなぁ)
内心で抗議するものの、その辺の空気が読めるなら彼は完全無欠になるし、むしろ乙女心がわからないからこその高尚な気すらする。
そしてインターホンと同時に、電話口の向こうから『開けて』とだけ聞こえ愕然とした。
「……まさか!?」
ダダッと慌ててインターホンを確認すると、画面の向こうにはムスッとした高尚が映っている。
「な、なんで」
その光景に若干頭を抱えつつ、仕方なく私は玄関へと向かった。
「どうして、とか聞いていい?」
「修羅場明けって部屋荒れるって言ってただろ。食事も疎かにしてるだろうからうどん買ってきた。すぐ食べるなら先に作ってやるし、先に一度寝るなら寝てろ。部屋の片付けは俺がする」
「いや、そういうことじゃないんだけど」
(できれば彼氏にこんな荒れた部屋見られたくないという乙女心がわからない……んだろうなぁ)
内心で抗議するものの、その辺の空気が読めるなら彼は完全無欠になるし、むしろ乙女心がわからないからこその高尚な気すらする。