崖っぷち漫画家はエリート弁護士の溺愛に気付かない
「仕事明けにお邪魔して申し訳ありません。来栖あさみ先生、ですよね。秀次から聞きました」
(だ、誰?)
私との初対面の時はあんなに感じが悪かったのに、浅見との初対面がこの外面だなんて聞いていない、とギョッとしてしまう。そんな私の驚愕の視線にも気付いているだろう高尚だが、そこは華麗にスルーを決めたらしくにこやかな笑顔を浅見へと向けていた。
(だ、誰?)
私との初対面の時はあんなに感じが悪かったのに、浅見との初対面がこの外面だなんて聞いていない、とギョッとしてしまう。そんな私の驚愕の視線にも気付いているだろう高尚だが、そこは華麗にスルーを決めたらしくにこやかな笑顔を浅見へと向けていた。