月とスッポン      ありのままは難しい
「私が『諦めなさい』って何度も言ってのを無視してあれだけ『大河さんと結婚する』って言ってたのにね」
「この子と一緒にいる大河さんを見たら、今までの自分が馬鹿らしくなったのよ」

私といる大河?
ちょっと意味がわからない。

「ちなみにどんな会話をするのですか?」

何らかの情報を得たい。というよりも、好奇心が優っている。イケオジがそんな会話をしている。

「どんな会話と言われても、意味のある会話はしてないと思いますよ」
「車で何時間も一緒にいて会話がない?それは辛くない?」

お姉さんが食いついてきた。

「会話がないわけではなく、本当にたわいもない。どこに向かっているのか?そういうルートで回るのか?とかそんな話はしますよ。
私が運転する時はノリのいい音楽とかアニメ映画とかを流してるので、大河・・さんの話をあんまりよく聞いてないんで」

大河さんって言いにくい。

「大河さんがアニメ」とお姉さんが呟く。
「ノリのいい音楽はやっぱりポップ系かしら」とお姉様が呟く。

「眠気防止が目的ですけど、大河さんが聞きそうにない底抜けに明るいアイドル曲を流しまくってます。静かになるので」

3人の頭の上にはてなマークが見える。

「どういう事?」
「大河君を黙らせる為にあえて聞かないだろうアイドルを流しているって事で合ってるかな?」

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